新年早々「うにうに旅」はついにネタ切れに!
 例によって用事があり、行き先は八ケ岳方面と決まってはいるのだけど、ブリーダー宅に泊まったんじゃ旅行記にならないし、かと言って目新しい宿もなし。ヤケ気味うにまいす星人、「新しい宿がないならいっそ古い宿に泊まってやる〜」と何故か逆ギレ?
 そして熟慮の結果、20数年前のペンション全盛期の活気は既にない原村に向かって旅立ったのであった。

 渋滞全くなく、11時前に小淵沢着。富士見駅近くの「蕎麦にしむら」で昼食。そばは美味しかったが量が少ない。いろいろ追加したら、酒も飲まないのに2人で5,800円も喰ってしまい食後少々暗い気持ちになる。う〜に〜も車中で暗い気持ちで留守番していたようだ。
 食後は原村方面へ向かい、まず「八ケ岳自然文化園」へ。昨年4月にできたドッグランを利用するのが目的。科学館(兼売店)で受付をする。犬1,500円、人間300円で2,100円のところ、割引券を使って500円引きとなるとのこと。計1,600円を支払い、首からカードをぶら下げてドッグランへ。出入り自由で1日使えるが、それでもちょっと高い気がした。
 
 ドッグランにはアジリティーがあり、小型犬用のエリアもある。シャワールームもあってなかなかよいなと思ったら、冬季は凍結防止のため水道は使えないのであった。
 う〜に〜、とりあえず最初にアジリティーで遊ぶ。う〜に〜大好物のドッグウォークとトンネルがあった。器具はしっかり作ってあって安心。かつてとあるキャンプ場でう〜に〜がドッグウォークの上から板ごと落ちたことがあったが、ここはそんなことはなさそうだ。それから竹竿の先におもちゃを付けた犬釣りざおがあった。ダンナがこれを振り回してう〜に〜に円運動をさせ、しばし2人とも目が回っていたもよう。このように料金は高いがその分遊び道具や設備はそろっている。レストランのテラス席は犬連れ優先だそうだから、天気のよい日に1日遊んだら、高くないかも知れない。しかも先にいた1組が出て行ってずっと貸しきり状態である。しかしこの日は雪が舞う寒さだったので、そうそう長くはいられなかった(う〜に〜は除く)。
後ろに見えるのがレストラン ハードルもやります
 
トンネルもやります 犬釣竿もやります
 
2つの看板は、並んでいました
 自然文化園にはマレットゴルフやスキーなどのレジャー施設や、湿生花園、遊歩道などがあり、犬OKとそうでない場所が明確にされている。芝生広場も犬OKと禁止があり「犬嫌いの人は東の広場で遊んで下さい」などと表示があってうまくすみわけできるようにしてあった。
 ふと外を見ると、芝生広場でノーリードで遊ぶ小・中型犬2頭。「勝手に無料ドッグラン」である。もちろん違反行為であるが、そうは言っても周囲には人っ子1人いないので放したくなるのもわかる。1,600円払ってドッグランにいる我々はいったい・・・という気持ちになるが、う〜に〜はアジリティーをやるからそのお楽しみ代だと思えばいいのだ。それにもしここにドッグランがなかったら、私も芝生広場でう〜に〜を放してしまったかも知れないが、ドッグランがあるのにそれを使わず外で放すのはとても後ろめたい気がした。そういう意味でもドッグランの設置はたいへん効果があるのだと思った。

 遊びに飽きた我々は、ドッグランを出てペンションビレッジ内を散歩。ビレッジ内では犬に対する苦情も多いらしく、不用意に排泄などさせないよう注意が必要である。基本的にビレッジ内では排泄は禁止とのことで、遊歩道でさせなければいけないらしい。
 歩いていたらゴールデンの絵の看板発見。「犬と入れるカフェレストラン ロロ」とあったので、矢印にしたがい行ってみた。犬OKの宿「グリーングラス」の経営するカフェのようであった。
 ランチがなかなかよさそうだったが食後なのでケーキセットを注文。今日のケーキはキャラメルムースだった。ランチはカレーグラタンと鶏料理の2種類で、サラダ、デザート、ドリンク付き1,200円。店内もOKの店は貴重であるから「これはいい発見をした、今度からこの辺に遊びに来た時の食事場所として憶えておこう」と思った(でも忘れたりするんだよね)。お店の方も大の犬好きで親切で感じがよかった。
 
 休憩後は再びドッグランに戻り、少しでも元を取ろうと(セコイな)もう一度アジリティーで遊び、夕方になったので宿へ向かった。
芝生が綺麗なペンションJay
暖炉の前は暖かいです
 本日の宿は原村第2ペンションビレッジ内の「ペンションJay」。ここを選んだ目的は宿の看板犬、今年11歳のゴールデンのジェイ君に会うこと。原村のペンションはどこも年季ものであり、ここも開業して2年とのことだが建物自体は旧式のペンション(部屋は狭くベッド以外何もないような)だった。その分1階のダイニングが広くとられていて、部屋にこもらずダイニングでみんなで楽しみましょうという形式。この「部屋は寝るだけ」タイプのペンションには、20年も前のペンション全盛期に足繁く通っていたので慣れっこ・・・のはずだったが、犬連れ旅行を始めてからはすっかり広い部屋でくつろぐのに慣れてしまい、正直言ってちょっと辛かった。人間楽な方にはすぐ馴染むものですな。
 玄関でう〜に〜の足を洗い、2階の部屋へ。夜中に遠いトイレに行くのが嫌な私は予めバストイレ付きの部屋(1,000円増し)を予約しておいた。予想どおりトイレとお風呂は1階だったのでこれは正しい選択であった。部屋はツインベッド、予備ベッドでほぼ一杯。小さいユニットバスが付いていた。ベッドの間にう〜に〜の寝床を作った。
 しばらく休んだ後、1階の暖炉そばのソファーで過ごす。小さい和室もあり、そこにはTVや漫画本などがある。もう1組の家族連れがそこでみんなでTVを見ていた。
 
 夕食は和洋折衷のコース料理。魚介類のパイ包み焼き、ポークチリビーンズなどどちらかというと洋食傾向。家庭的な手作りの食事という感じだった。
 食後、もう1組のお客さんのゴールデンと、宿の看板犬のジェイ君を囲んでしばし話をする。ジェイ君は6歳の女の子のゴールデンにご執心で、う〜に〜はまったく相手にされていなかった・・・
 夜は畳の部屋でオーナーさんご夫婦と少し話をした。う〜に〜の祖父犬はジェームスという呼称で、この血筋の犬は多いのでジェイ君も同じでそこから名前をとったのかな、と勝手に推測していたのだが、特にう〜に〜との血縁関係はなかった。






大曲清水
 朝食はパン、スパニッシュオムレツ、サラダなどの洋食。今日は宿にあったパンフレットに従い、大曲清水という場所に湧き水を汲みに行くことにする。
 八ケ岳美術館に車を止め、そこからハイキングコースに入る。オーナーさんは1時間ちょっととか言っていたが、全然そんなことはなく、行くだけで2時間くらいかかった。パンフには距離や時間が書いていなかったのだ。ダンナは密かに地図を見
大曲清水近くの沢
て、6、7キロあるので2時間はかかると読んでいたようだ。知ってたら最初から行かなかったのに〜!と文句を言いながら歩く。途中雪や霜があって歩きにくいったらないのだ。やっと目的地に着き、ペットボトル1本だけ水をもらって戻った。
 湧き水は水質検査もしているようで、その場でも飲めるように柄杓があったが凍っていた。車でここまで入れるので、ポリタンクに汲んで帰る人もいた。
 帰りは約1時間。う〜に〜も久々の長い山歩きになった。

 昼食はいつもの白州の「テラス」。しかしテラス席は寒いので今日はう〜に〜を車に置いて店内で食事。窓から山がとてもきれいに見えた。
 この後はお決まりのブリーダー宅へ行き、今回は別のブリーダーさんの家でとらふぐを食べるという一大イベントがあったので、う〜に〜はブリーダー宅に5時間も置き去りにされるというヒドイ目にあって2004年最初の旅は終了したのだった。