大雪の北軽井沢から逃げるように帰って来たうにまいす一家、その2日後には伊豆目指して旅立ったのであった。旅疲れのせいか呆けているまいすを母に預け、満足げなう〜に〜を後部座席に乗っけて、いざゆかん、温暖な伊豆へ・・・



 季節が1ヶ月逆戻りしたという暖かさの中、伊豆方面に向けて出発した。伊豆は久しぶりである。毎度高速に乗るまでに時間を費やすのに、東名の東京I.Cは自宅から近くてとっても楽。
 本日の目的地は「伊豆マウンテンドッグラン」。以前から行ってみたいと思っていた所だ。伊豆高原近辺には犬と入れる店も数件あるが今回はその辺を全く無視。ひたすら早くドッグランに行くため、熱川あたりの回転寿司であっという間に昼食をとり、目的地を目指したのだった。
 「伊豆マウンテンドッグラン」は熱川の別荘地をずーっと入って行った所にあった。車から降りたらおじさんが「こんにちはー!」と声をかけてくれて、そこで入場料2300円を支払った。(犬1700円人300円×2)
 ドッグランにしては珍しく、もと段々畑なので、山の斜面のようである。「上着なんかいらないよ。ここは冬向きの所だから」と言うおじさんに従い上着を脱いで行った。ボール投げやフリスビーには適さない、どちらかというと自由に山を駆け回るのが好きな犬向きである。
 山道を登ったり下りたりが好きなう〜に〜は、入ってすぐに気に入ったようだった。顔がぱっと輝いていた。芝もきれいに整備してあるし、樹もたくさん植わっていてちょっとしたハイキング気分を楽しめる。平日なので犬はう〜に〜の他パピヨン、ゴールデンだけだった。頂上近くで出会ったのでちょっと挨拶してお話しした。ゴールデンの男の子とはその後しばらく一緒だったのでいろいろお話させてもらったが、3歳のこの子はやたら元気で、1人でドッグランを上から下まで縦横無尽に駆け回っているのだった。何がそんなに忙しいの?と聞きたくなるほどだった。う〜に〜の動きと全く違う「若いゴールデン」を久々に目の当たりにした感じだった。
おもいっきり斜面のドッグラン わーい、わーい うふっ、、、
 それでもう〜に〜もボール探しをしたり、隠れた私を探したりして走っていた。そして時々整備をしているおじさんの所へ行っては、掘ったばかりの木の根っこを持って来て齧ったりしていた。
 おじさんはお話好きだけど、押し付けがましいところがなく気さくな人だった。犬だけでなく人ものんびりしてくれれば、と半分趣味でやっているようだったが、一生懸命整備をしてくれていた。みな帰って私たちだけの貸し切りとなってしまい、本当にのんびりと3時間近くも滞在してしまった。来る前は「ちょっと高いなー」と思っていたのだが、帰る頃にはそんな気持ちも消え「また来たいな」と思うようになっていた。
上からは海も見えます 黙々と・・・でもなかったけどひたすら整備をするオジサンの正体は!

 ドッグランのすぐ近くに「ペットOK」と書いてあるレストラン発見。喉が渇いたのでちょっと寄ってみることに。「サザンウインド」という名のお店で、奥に同名のペンションがあった。店内に入り、他にお客さんもいなかったので広いソファ席に座る。昔ながらの喫茶店という感じ。ニューサマーオレンジのシャーベットを注文。すぐにう〜に〜にも水を出してくれた。いっぱい遊んだう〜に〜はガブガブ飲んでばったり横になってお休み。暑いくらいの日だったので、さっぱり冷たいシャーベットがおいしかった。

 本日の宿はここからわりと近い伊豆稲取のホテル「稲取リゾート」。最近は伊豆高原付近が犬連れおすすめスポットとして、新しい宿が続々オープンしている。しかしそこはひねくれ者のうにまいす星人、あえて今回は伊豆高原を外して計画を立てたのであった。
 「稲取リゾート」到着。135号線から「ほんとにこんな道でいいの?」という道を入って行った所にあった。建物はあまり新しくない。後で聞いたらオープンして17年とのことだった。
 客室は2階のみ。1階はダイニングと浴室と雑誌などが置いてあるロビー。オーナーさんはひととおり説明すると夕食の仕込みに入ってしまったので、最後に身体をきれいにしてから入ったう〜に〜を見ることはなかった。犬について話題にもならなかった。予約時にも、細かい注意点などは全然なく、客のマナーを信用するという感じだった。 
 部屋はツインベッドにリビング、バストイレ、デスクとクローゼットがあった。窓から見えるのはミカン畑と海。部屋が暑くてう〜に〜が文句を言うので、窓を開けたりして温度を下げた。
窓からの景色・・・・眼下にはみかん畑 遠くには稲取の街が見えます 室内は「ホテル」という感じ
 
 浴室はだいぶ古めかしかった。一応男女別になっているが、内側から鍵をかけて貸し切りで使用できる。温泉に入って疲れをとるぞ!と湯船に勢いよく足を入れたら、これが熱いのなんのって。慌てて出ようとしたら滑ってさらに深く片足が湯につかり、一瞬パニック状態に。その後気を取り直して水を入れてみたのだが、沸かし湯なので下からどんどん沸いてきてぬるくなる気配いっこうになし。諦めて露天にだけ入ることにする。ところがこの露天、湯船を通って外に出るようになっていまして(泣)私は浴槽の縁をまるで火渡りの祭りみたいに渡ってやっと露天に行ったのだった。
 露天風呂は程よく冷えていてちょうどよかった。露天に合わせて沸かしているのかも知れない。

 6時半。内線電話で夕食ができたとの呼び出し。う〜に〜部屋で留守番。
 この宿のウリは夕食。フランス料理のコースを1,500円・3,000円・5,000円と予約時に選べるシステム。1,500円以外のコースはデザートのケーキが食べ放題とか。大食の私は当然5,000円コースを予約。
 まず運ばれてきたのは伊豆名物金目鯛のカルパッチョ。そしてかぼちゃのクリームスープ、伊勢海老のプロヴァンス風と続く。フランス料理と言ってはいるが、こってりソースではなく、全体にあっさり目の食べやすい味つけで私は好きだった。メインはフランス産地鶏のロースト。手で持ってバリバリ食べる。皮がパリパリで旨い。グリーンサラダも同時に出て、最後にデザート盛り合わせとコーヒー。あれ、デザート食べ放題じゃないのかな?と思ってちょっとがっかりしていたら、食べ終わった頃オーナーシェフがケーキの並んだ皿を持って「ケーキのお代わりはいかがですか?」と現れた。最初の盛り合わせにはなかったケーキが数種類あった。ここでたぶん好きなだけもらうことができるのだろう。私はリンゴのタルト、ダンナはシュークリームとそれぞれ1個ずつお代わりを頂き、満足して部屋に戻る。
 高台にあるので夜は街の夜景がきれいに見える。う〜に〜の散歩に出たら、星もものすごくたくさん見えた。

 この後眠りについて旅の1日目は無事終わり、ということになるはずなんですが・・・
 実はこの宿、隣室の音がかなり筒抜けなのであった。折りしもクリスマスイブ。客はみなカップルだったのだが、隣りのカップルが何やらモメて言い合いをしている不穏な気配。壁に耳をつけると(←つけるなよ!)男性の冷静な声と女性の涙まじりの声。女性は何言ってるのかわからなかったが、男性の話す言葉は時々ちゃんと聞こえてしまうのだった(←聞くなよ!)
 気をつけよう、壁に耳あり・・・・




 今日も暖かい。11月中旬の気温とか。
 朝食はパン、ソーセージ、オムレツ、サラダなど普通の洋食メニューだった。
 チェックアウト時、初めてオーナーさんがう〜に〜に会い、なでてくれた。オープン当初から犬を泊めているが、最近は犬連れ客の割合がとても増えた、と言っていた。
 
 さて今日の目的地はここから近い「伊豆バイオパーク」。これは犬のためというより私が行きたかった所。犬を連れていると動物園や水族館に行けないのがとても残念。ここは犬の入園OKの数少ない動物園なのだ。
 入場料大人1,300円のところ、宿に置いてあった1割引券で1,170円だった。犬は無料。園内は入ってすぐのアニマルゾーン、山の上の方のスポーツゾーン(パターゴルフなど)、遊園地のプレイゾーンの3つに分かれている。ゴルフ場や遊園地内の施設には犬は入れない。また園内には動物を間近に見られるサファリバスが通っているが、小型犬なら乗れるようだった。
 う〜に〜を連れてアニマルゾーンを歩いていると、まず目ざといダチョウ君や鹿の仲間がこちらをずーっと見ていた。ヒグマにいたってはう〜に〜のことがよほど気に入ったのか、1人で退屈だったのか、う〜に〜の側に走り寄ってくる始末。実はクマが怖いう〜に〜、たいへん迷惑そう。
 その他羊、ミーアキャット、ゾウ、ペンギンなどがいたが、やはり1番人気は中央のサファリエリアにラクダやダチョウと一緒にいるキリンだろう。動物にやるニンジンが100円で売っていて、ウサギや羊も食べるけどほとんどの子供はキリンにやっていた。私もつい二回も買ってしまったが、やはりほとんどキリンにやった。(う〜に〜にも少し横取りされた)キリンは舌をビローンと長く伸ばしてニンジンを巻き取っていく。う〜に〜の近くにニンジンを持っていくと、う〜に〜の頭が舐められそうなくらい舌が伸びて面白かった。
う〜に〜にご執心のクマ 団体行動の羊 シカトしない鹿 ニンジンを奪い合うキリン
 そして私は念願の「わくわくふれあい広場」に入場。入場料100円也。犬は入れないのでう〜に〜とダンナには待っていてもらった。ここでは羊、ふくろう、モルモット、ウサギなどを自由に触ることができる。私のお目当てはふくろう、ハリネズミ、センザンコウ。ふくろうは止まり木が取り外せるようになっていて、止まり木ごと持つことができた。背中を優しくなでてやるといいんだって。
 ハリネズミは係りの人が針に沿ってやさしく撫でた後、エイっとひっくり返すと不動化反射なのかそのまま固まってしまった。それを私の両手に乗っけてくれた。素手でも持てる生き物だったのね。
 センザンコウは爪がすごくて抱くのはちと危険とのことで抱けなかったが、背中や耳を触ることができた。しかしほとんど動かない。
 その他ウサギ、モルモットも一応抱っこして、満足気に退場。外で見ていたう〜に〜は不満顔。
気のいいフクロウ 動かないセンザンコウ こちらも・・・

 う〜に〜もだいぶストレスが溜まったようなので、今度はスポーツゾーンの方へ。芝生の広場、展望台などがありお散歩によろしい。う〜に〜も芝生で転がり枝齧りなどして気分転換を図ったもよう。芝生に腰を下ろして遠くの観覧車など見ながらしばし休憩。う〜に〜は元気なのかヤケなのか、お気に入りのオモチャを噛んでキューキュー鳴らしまくっていた。
もみじ林の入口


 そんなふうに3時間ほど過ごして、バイオパークを後にした。お腹が空かないのでそのまま本日の宿のある伊豆大仁方面へ。途中の「修善寺自然公園」に立ち寄る。
 「修善寺自然公園」は「修善寺虹の郷」に隣接、虹の郷にはSLなどがあり入場料が必要で犬は入れないが、自然公園は誰でも入園自由。梅林やもみじ林が有名らしい。
 もみじ林を散歩したが、誰もいなくてとても静かだった。途中に芝生広場もある。時々SLの汽笛が聞こえる。梅や紅葉の時期にはきっと人も多いのだろう。

 チェックインには少し早かったが、今日お世話になる「ヴィラ山魚亭」に到着してしまった。きっと迷うと思ったのに、そういうときに限ってカーナビ君がちゃんと教えてくれるんだから。もっともカーナビ君は途中でさっさと案内を終えてしまい、後は看板に従って着いたのだった。
 「ヴィラ山魚亭」は大仁町の高台の住宅地にある。斜面に建っているので、ここもまた眺望がよい。きれいに水を打って清められた階段を上がってチャイムを押すと、女将さんが「こんにちはー」と元気に登場。宿の向かいの駐車場まで来て荷物を運んでくれた。
 う〜に〜の足を拭きたいと言うと、すぐにバケツとタオルを持って来てくれた。上がると廊下は畳敷きで、奥の10畳の和室に通された。すぐにマットを敷き、う〜に〜の居場所を作る。
 女将さんがお茶と饅頭を出してくれて、その後館内の説明をひととおりされた。風呂や他の部屋などを見ている間、う〜に〜には「待て」を命じて部屋に残して行った。戻ってみるとう〜に〜はマットに同じ伏せの姿勢で待っていたが、よく考えたらまんじゅうをお膳に置いたままだったのだ。あー食べられなくてよかった!(失礼ね!そんなに行儀悪くないわよ。byう〜に〜)

頭の後ろの
拡大写真
門松が飾られていました 一見個人の玄関に見える お部屋は広いです 海が見下ろせます

 この宿は基本的に1日1組。ただし2名だけだと、時によってはもう1組入ることがあるようだ。5名以上なら完全貸切だそう。今回は2泊ともうちだけ。しかし、何と2日目には、総勢33人の宴会客が入っていたのである!そういえば明日は官公庁御用納めだっけ・・・もともとここは女将が自分の家として購入したのをレストラン、お座敷として営業を始めたのだそうで、お客さんの希望で宿泊もするようになったとのこと。今でも宿泊より地元の人の食事の方が多いそうだ。
 そこで明日の夕食は、中2階の和室でとることになった。問題は寝る時。宴会が終わった後、下の部屋に戻るか、2階の洋室を使うか。う〜に〜のことを考えて階段はあまり使いたくなかったので、下の部屋に戻る方を選んだ。
 宴会時以外は館内を自由に使うことができる。1部屋を提供するというより館内全体を使って下さいという考えのようだ。

 さてまんじゅうを食べてお茶を飲み、TV取材時のビデオがあったので見てみる。女将さんはなかなか波乱万丈の人生を歩んできた人なのだった。
 お風呂は温泉ではないのがちょっと残念だが、まだ新しい木の香のする檜風呂。窓からは大仁の街が見える。部屋から一度外に出て浴室に行くことになるが泊まった部屋とはすぐ隣り。浴室内にはエアコンまでついていた。熱いお湯につかり足を伸ばすと思わず「ふーっ」と声が出てしまうのであった。

 夕食は部屋出し。この宿は女将さんが掃除、買出し、料理とすべて1人でやっているのであるが、夕食時にはパートさんが来る。またこの日は女将のお姉さんも手伝いに来ていた。
 夕食はまず小さいお盆に先付け、煮物、南蛮漬けの3品が乗せられてきた。そして鯛の兜煮、お造り、海鮮の小鍋、金目鯛の茶碗蒸しと続く。「これで最後かなあ」と言っていたら意表をついてタンシチューとロールパン!さらに炊き込みご飯で食事は終った。その後しばらくおいて、デザートのゆずシャーベットとリンゴの赤ワイン煮、コーヒーが出た。あー満腹。お酒を熱燗1本だけにしておいてよかった。
 プロの技に「すごい!」と瞠目するような料理ではないが、女将がひとつひとつ丁寧に心を込めて作ったのがわかる、家庭的な味と献立だった。「大きな旅館のような豪華なものは出せませんが」と女将さんは謙遜していたけど、私はこっちの方が好き。

 パートの方もお姉さんもみな大の犬好きとのことで、う〜に〜は可愛がられ、誉めまくられ、大満足のようす。「おとなしいわねえ」「ウンともスンとも言わないのね」と言われたところで「ウ〜ウォン!」と吠えてみせたりして、ウケを狙っていたのか?
 食後は布団を敷いてくれて、枕もとに水さしとお茶のセットを置いてくれた。私は寝る前にもう一度入浴。浴室から見える夜景がきれいだった。




テラスには立派な木が 朝食はテラス前のテーブル 床は板張り
 


 昨夜からダンナが風邪をひいたらしく、咳、くしゃみ鼻水が止まらない状態だったので、部屋食でよかったと思った。朝食は明るいダイニングルームで食べるが、客はうちだけなので気が楽だ。
 朝食は干物、サラダ、しらすおろし、ベーコンエッグ、お浸し、漬物、ご飯に味噌汁、グレープフルーツ、コーヒーというような内容だった。
 この宿はどの部屋も緑の植物と花がいっぱいで気持ちがいいが、特にダイニングは緑に囲まれ、ベランダに来る鳥も見られ実に清々しいのだ。
 ダンナの悲惨な様子を見かねて、女将さんがしょうが汁入りレモネードを作ってくれた。こういう心配りは小さな宿ならではだなあ、と嬉しくなった。

広いです 山あり沢あり広場あり・・です 遊具も少しはあります
 食後、女将さんの薦めで「町民の森グリーンランド大仁」に行く。とても広くてよく整備された公園で、川沿いの散策路、展望広場、遊具のある冒険遊び場、芝生広場など遊ぶ所いっぱい。しかも平日なので誰もいない。水辺でパチャパチャ遊びもできてう〜に〜大喜び。大仁近辺は遊ぶ場所があまりないのが難点だと思っていたが、地元の人はさすがいい所を教えてくれるなあ。

 午後は修善寺を通り抜けて西へ向かい「だるま山高原」に行った。ここにはキャンプ場、ロッジ、レストハウスがあり、ハイキングコースがある。「金冠山ハイキングコース」と「きよせの森ハイキングコース」のうち、楽そうな「きよせの森」を選択。沢伝いに歩く道で、思いきり森林浴!といった感じ。全部歩くと2時間のコースだそうだが、途中で引き返した。
 その後レストハウス裏から富士山を展望する。風がとても強くて寒かったが富士山はよく見えた。
 レストハウスはテラス席があるので、暖かい季節なら犬連れで昼食も可能かも知れない。(犬OKかどうかは確認していません)
手前は車道、向こうは山道 沢もあったりする 富士山くっきり

 3時頃宿に帰る。今晩は大宴会なので、私たちの荷物は中2階に移されていた。ここは8畳で、こじんまりと落ち着く部屋である。小さい庭がついていてここにも植物がいっぱい。
 部屋で休んでいると、女将のお姉さんが1歳の愛犬、ミニチュアシュナウザーのレオ君を連れて挨拶に来た。レオ君は初めてのお泊りで緊張しているそうな。う〜に〜に興味津津だったが、う〜に〜の方は逃げ腰だった。

 お風呂も済んでさあ夕食。実は内心、心配だった。1人で大人数の料理を作るのは大変だろうから、今日の夕食は寄せ鍋だったりするんじゃないだろうか・・・
 しかしそんな心配は無用だった。まずは海老と生ハム、グレープフルーツをあしらったサラダ風前菜、貝の酢の物、八つ頭の煮物が運ばれてきた。今日も熱燗1本をゆっくり飲む。次に角切り野菜のミネストローネ。鯛のちり蒸し。次の料理が出てくるのにどうしても間があいてしまうことがあったが、急いでるわけでもなし、TVを見ながらのんびり待った。
 次に出てきたのはビーフシチューとパン。胚芽パンも自家製とか。昨日と同様この後炊き込み御飯だが、女将さんの計らいで、風邪のダンナのためにうどんを作ってくれた。この忙しいのにホント申し訳ない。うどんはこれだけで普通に1人前の量があり、とっても体が温まったどころか、汗が吹き出してしまった。さすがにご飯はもう食べられず、デザートのナシとリンゴで終了。
 食後、教育委員会20名、医療センター13名の大ビンゴ大会(宿主催)にも参加させてもらい、しっかり賞品をゲットして部屋に戻ったのであった。
 
 10時、宴会はお開き。部屋を片付け布団を敷いてくれるのを待っていたら、女将さんが「うるさくてすみませんでした」と挨拶に来た。でもほとんど気にならなかった。みな食事を楽しむために来ている人たちで、酔っ払って大騒ぎしている人なんていなかった。「料理もめちゃくちゃで・・・」と言われたけど充分おいしかった。
 ビンゴの時にちらっと見たら、宴会料理もちゃんとした会席料理だったようだ。大鍋なんか出ていなかった。しかも看護師さんの方だけコーヒーが出ていたので、メニューが違ったのかも知れない。つくづくすごい女将さんだと思った。

 今日も寝る前に入浴。心配していた寝室のタバコ臭さも全くなく、気持ちよく眠りについた。
 う〜に〜は、昨日よりパートさんが増え、さらに可愛がられてゴキゲンであった。






 相変わらずゴキゲンのう〜に〜を連れてダイニングへ。朝食はやはり和食で、鮭、卵焼き、サラダ、納豆、ブルーベリーヨーグルト、コーヒー等であった。
 う〜に〜、女将さんに「これほどおとなしい犬は初めて」と言われる。(でも女将さんにしつこくお手攻撃してるんだけど)また「大型犬にしては全然臭いがしない」とも。「全然」ってことはないと思うけど、ゴールデンの中ではヨダレが少ない方なので臭いも少ないのかも。でもけっこう犬臭いと思うんですけど。
 犬連れのお客さんの中には、やはりマナーの悪い人もいるそうだ。でも人間だけだってマナーの悪い人はいるし、と女将さんは言っていた。結局は常識の問題なんだよね。「普通そういうことしないでしょ?」って思うかどうかってことなんだろうか。花がいっぱいで、器や調度品にも凝っているこのような宿に犬が泊めてもらえるのはとても嬉しいことなので、今後受け容れ中止なんてことにならないように、犬連れ客はマナーをきちんと守ってほしいと思う。
犬がとどく位置にお洒落な陶器などが飾ってあったりする。畳や障子も多い。家具も犬が齧り易いものが多い。

 女将さんとお姉さんに見送られて車に乗る。手作りのフルーツケーキまでお土産に頂く。
 干物を買いたいと言うと、女将さんがいつも使っている店の地図を書いてくれた。
 車に乗って出発すると、2人がいつまでも手を振っていた。曲がり角に来ると、2人が深々と頭を下げたのが見えた。好きだなあこういう宿。いつかまた泊まりたいと思った。

 女将さんお薦めの三津の干物店「鳥沢商店」に寄る。ここの干物は出来上がりを急速冷凍している。詰め合わせ2800円というのを購入。これを買ってしまったのでどこにも寄らずまっずぐ帰ることになった。
 夕食は当然干物。あじ5、えぼだい3、さんま3、いか2、きんめ2でこの値段はオトク。味も薄塩で私好みだった。

 中伊豆にはあまり遊ぶ所がないかなーと思っていたが探せばあるものだ。ただ、伊豆高原のような、ドッグランや犬連れOKのカフェなどは皆無(だと思う)。今回天気に恵まれたからよかったものの、悪天候時には大型犬を遊ばせたり時間をつぶす所はほとんどないだろう。
 来年もまた、少しずつ犬OK施設が増えてくれるといいなあ。