私はクジ運が悪い。宝くじは3,000円までしか当たらないし、福引きは何回やってもティッシュばかり。年賀状は家族中で一番たくさん来るのに、当たる数は私が一番少ない。
 しかしこんな私に唯一当たるもの、それは犬と泊まれる宿の宿泊券である。昨年は岩手のホテル大観、今年は群馬の溪山荘にその宿泊券を利用して行ってきた。もうこれ以上当たることはないはずである。だって応募してないもん。
 ところが、先日「軽井沢ホットスプリング」から半額優待券が送られてきた。年末に泊まった時に書いたアンケートから、抽選で当たったとのこと。これはう〜に〜の「次の旅行先が決まっていないようだが、軽井沢にしなさい」という暗黙の指示だと思われた。そうして7月の旅行先が決まった。が、泊まる所はいいとして、問題は遊ぶ所だ。雨も心配だし、暑けりゃ暑いでう〜に〜は動けない。そこで今回は軽井沢で遊ぶのはやめて、一度行ってみたいと思っていた「ドッグスパとみおか」の温泉プールを利用することにした。



 
 7時発。途中の上里P.Aで朝食をとり、昼食用のパン等も買い込み、早く着きそうなので手前の吉井インターで高速を下りた。それでも9時半には現地に着いてしまい、営業は10時からなので、その辺をぶらぶら散歩して時間をつぶした。ドッグランにはこの施設で飼われている犬が数頭出ており、う〜に〜を見つけるとみんなして走って来て「誰、誰?」と大騒ぎ。そうこうするうち10時になり、本日の一番乗りの客となったのであった。
 受付で必要事項を記入した後、料金を前払い。事前に体験割引券を送ってもらったので、会員と同額の、全施設利用料1日3,000円だった。通常は4,000円、プールのみの利用だと3,300円である。
 スタッフに簡単に説明を受け、まずはドッグランを利用。暑いのでう〜に〜は喜ばないと思ったが、意外にも走っているではないか。久々に嬉しくなったもよう。ドッグランは2つあり、アジリティーのある方に放されていた施設の犬たちが犬舎に入ったので、今度はそちらを使ってみる。う〜に〜はアジリティー好きなので、早速自らトンネルをくぐったり一番好きなドッグウォークをやっていたが、暑さのため涎が泡を吹いてるみたいになってきたので、長居はしなかった。
営業前のドッグラン ドッグウォーク大好き! 涎状態になったので終わり
 さていよいよ温泉プール。まず人間が更衣室で、濡れてもいいような格好に着替える。そしてプールに入ったら軽くブラッシングし、シャンプーをして、それから遊泳となる。プールの入り口は段差がついていて、う〜に〜は初め入るのをためらったが、すぐに慣れた。こうなったらあとはもう、お決まりの「おもちゃ投げて〜♪」攻撃の繰り返しである。水温が思ったより高くなく、室内が暑くなっていなくてよかった。他の犬がいないので、貸し切り状態で思う存分楽しめた。ドッグランもプールも、写真でイメージしていたよりは狭かったので、混んでいたら使うのを躊躇してしまうだろう。
 だいぶ遊んだ頃に次のお客さんが入ってきたので、私たちは上がることにした。その頃から客が増え始めて、う〜に〜をジャグジーに入れていたらいきなりケンカが始まっていた。ケンカというより1頭が一方的にやられているように見えた。知らない犬や飼い主と自由に接触させていると何が起こるかわからないので、やはりこういう所は空いているときに使うに限る。
 タオルで水気を拭いてから、別室のトリミングルームに行き、ドライヤーを使って乾かす。ヤマザキ学園の研修施設にもなっているので、設備は立派である。ドライヤー2台を使って乾かしたが、室内は冷房をガンガン効かせてくれていたので暑くなく、とてもやりやすかった。
階段を下りて す〜いっすい〜 あ、ケンカしている
 
 2階のロビーにテーブルがあって、ここで食事をとることができる。眺めがいいがちょっと暑い。持参したパンを食べ、施設を出たのが午後1時近く。この時間になると小型犬もやって来て、プールは大型3頭、小型3頭と、ちょっと混みあっている感じ。お昼は食べてしまったし、暑いので遊ぶ所もなく、どこかでお茶して早々と宿にチェックインすることに。で、最近すっかりご無沙汰しているレイクニュータウンの「あむーる」へ元気でいることを知らせに顔を出した。お店の皆さんも変わらずお元気な様子。クランベリージュースを飲み、半年前の写真をもらい、階下の店でう〜に〜のおやつを調達して「ホットスプリング」に向かった。「宿には極力早くチェックイン!」が私の信条である。これは犬を違う環境に少しでも早く慣れさせるため・・・では全然なく「せっかくの施設利用権は目いっぱい使わないともったいない」というセコい考えによるもの。3時過ぎにはフロントで受付を済ませたのだった。

 「軽井沢ホットスプリング」はこの7月1日に新たに44室が増室、うち12室がペット専用である。同時に犬専用の温泉プール、コインシャワー、全長100mの天然芝ドッグランも設置とのこと。(住宅新報、週刊住宅の記事のパクリ)今回泊まったA街区は、その7月1日にオープンしたばかりの棟である。やったー、新しい部屋だー!温泉のあるフロントからはちょっと遠いが、これも出来たばかりの天然芝ドッグランは目の前。足洗い場もついている。
 部屋に入ってさらにビックリしたのは、2人用1LDKを予約したはずなのに、3人用2LDKの部屋が用意されていたこと。昨年泊まった部屋は和室にLDKだったが、今回はさらにベッドルームがついている。確かこの部屋の最低人数は3人だったはず。何かの間違い?小心者の私は「まさか差額取られちゃうんじゃ」とセコい心配をしたのだった。
 私たちが泊まった1階の部屋は、小さいベランダにテーブルと椅子、サンダルも備え付けてあり、そこから裏庭に出られるようになっていた。昨年泊まった部屋はベランダにアリ駆除剤が撒いてあり出ることができなかったが、今度は犬用に随分使い勝手がよくなっている。
後ろは和室、右手はソファー ここは洋室 ベランダから裏庭にゴ〜

 ダンナとう〜に〜は早速ベッドルームに行き、お昼寝タイムになったので、私は温泉に入りに行った。隣りのB街区にはタイ式マッサージルームや、テラス付きのカフェもオープンしていた。そして冬に来た時はテニスコートをそのまま使っていたドッグランには新たに人工芝を敷き、真ん中に小さい温泉プールが作ってあった。
 温泉から戻ってもダンナは全く気づくことなく眠っていたが、う〜に〜が起きてきたのでご飯を食べさせて休ませる。夕方はかなり涼しく、風呂上りでもすぐに足が冷えてしまいそうなほど。もちろんう〜に〜には快適。

 ダンナがようやく起きたので、夕食に出かける。最初は「夜の旧軽で美味しいものを!」と考えていたけれど、だんだん面倒になり近場で済ませたくなった。昼間は暑かったので、「これなら夜もテラスで大丈夫」などと言っていたが、日が暮れてみるとやっぱり寒い。で、御代田町にあって店内もOKの「カフェ・ド・イルモンテ」に決定。1階はブティックになっていて、そこは犬は入れないらしい。広いテラス席と庭の席があるので外が好きならそこでも食べられる。う〜に〜も店の人に「お庭散歩してきたら?」と言われて行ってみた。眺めもよくなかなか気持ちのよい庭とテラスだった。ベーコンとガーリックのピザ、ツナと青じその和風スパゲティ、青菜とフィッシュサラダを注文。メニューはピザ、パスタがそれぞれ5、6種類とサラダが2、3種類、それにデザート類。食後はコンビニに寄って夜食用のおやつや紅茶、牛乳を買って宿へ。私は食事時にビールを飲んだせいか、部屋に帰ったらとても眠くなり、ソファーで眠ってしまった。このソファーが寝転がるのにちょうどいい大きさで、寝心地もバツグンだったので、気持ちよくぐっすり寝ることができた。もちろんその後ベッドルームで本格的に寝たが、こちらも快適だった。う〜に〜はベッドルームにマイ布団を敷いて寝かせた。和室に関しては、残念ながら1泊では使いみちがなさそうだった。
イルモンテのお庭は綺麗 客席周りはガラス張り 帰ってきたらグッタリ



 明け方から激しく雨。昨夜よく寝たため早起きしてしまった。朝風呂に行こうと思ったがよく見たら入浴時間は8時からであった。散歩にも行けないので、う〜に〜を裏庭に出してトイレを済ませ、朝食。私も昨日の残りのメロンパンと牛乳で早々と済ませる。ダンナはまだ寝ている。
 8時、小雨の中を朝風呂に入りに行く。こんなときは大浴場が遠くにあるのはちょっと不便。お風呂から戻るとう〜に〜もダンナも行く前と同じ場所にいた。
 10時、チェックアウトする時には雨は上がっていた。精算は人も犬も半額で7,650円。あんないい部屋に泊まっちゃって、こんなに安くていいの?と超お得な気分になった。雨が降ってしまったため、ドッグランやプールなど新しい施設はほとんど利用できなかったので、これらは次回のお楽しみということにしておこう。

 さて、メインの水泳は昨日終ったので、今日は何をするべきか。雨上がりなのであまりハードな運動は避けたい。まずは雲場池を散歩。そして旧軽に出て、そのまま矢ケ崎公園まで歩く。「犬を放すな」という看板がいくつもあったけれど、確かに放したくなるような、広い芝生の公園だった。

 旧軽に戻って来たら時刻は11時を回っていたので、早めの昼食を蕎麦「川上庵」でとる。「そばダイニング」などと雑誌に書いてあるだけにジャズが流れる洒落た蕎麦屋。テラス席があり、犬連れはテラスのみ可。店内はかなり広いが混んでいた。テラス席も初め私たちだけだったが、ベビーカーの赤ちゃん連れ、ダックス連れと埋まっていった。
鋼鉄の胃をもつ私たち
 ダンナは穴子天せいろ、私は天せいろ(上)、それに鴨焼きと愛知の酒「義侠」を注文。昼から一品料理と酒があるのが実に嬉しい。鴨焼き、レアーで旨し。日本酒もまた良し。天せいろの天ぷらはでかい海老が2尾もつき、かなりのボリュームだった。ダンナの穴子天も脂が乗っていて大きく、穴子は大好物なれど油モノに弱いダンナは食べきれなくなった穴子天を私にくれた。鋼鉄の胃を持つ私はそれも美味しくいただき、本当はもう1杯酒飲みたかったけどガマンして帰路についた。ちなみに犬用の水もすぐに持って来てくれて、犬連れは歓迎されているようだ。
 帰りの車の中では、私はほとんど意識不明であった。あー昼間の酒は効くのぉ。う〜に〜も行く時はハーハ−言って辛そうだったのに、帰りは満足そうにお休み。う〜に〜は1日でも泳がしておけば満足なのだ。ドッグスパとみおか、日帰りでも十分楽しめる近さなので、う〜に〜がもっと年をとって旅行が無理になったら、頻繁に連れて行ってもいいかな。それまでつぶれずに頑張ってね。