前回のG・W旅行は、まいす同行により今ひとつ満足できなかったう〜に〜。それで今月は「う〜に〜の大好きな水泳ができ、まだ行ったことのない方面で、1泊なのでそう遠くなく、エアコンのついている宿のある所」という条件で計画した結果、新潟の塩沢石打に決定した。




 5時起床、5時40分出発。う〜に〜の朝食を抜くと、かなり早く出られる。これからはいつもこれでいこう。
 8時半、湯沢I.Cで下りる。私とう〜に〜、関越道で沼田から先に行ったのは初めて。まず訪れたのは、東洋のマッターホーンと言われる(誰に?)大源太山の麓にある大源太キャニオン。人造湖の大源太湖、四十八滝などを合わせてそう呼んでいるとのこと。湖の周囲の遊歩道を散歩、藤の花がちょうど見頃。歩いていると川に行き当たったので、う〜に〜さっそく2、3回木の枝を回収。そしてすぐに次の目的地へ。
誰が呼ぶのか大源太キャニオン 何故泳ぐのか!
そこに水があるから
藤が綺麗?
私も撮ってね

 塩沢石打I.Cから近い「登川河川公園」は、川に沿って芝生の広場があり、東屋やトイレも整備されていて、川遊びに最適。但し当然地元の人たちにも人気の場所であり、釣り人、大人数でバーベキューをする人々など、けっこう賑わっている。犬を遊ばせるときは注意が必要。「さあここで遊ぼう!」と思った瞬間、昼食の用意がないことに気づき、もう1度車に乗ってたまたま見つけた酒屋兼商店で食料を買ったが、菓子パンくらいしかなかった。コンビニはちょっと遠いし、おしゃれなテラスの店なども皆無なので(予想)この河川公園で1日ゆっくりするならば、予め食料は調達しておいた方が賢明である。
 川はプールのように流れの止まった場所があり、夏場は子供のプール代わりになっているらしい。人がいなかったので、そこでフリスビーのレトリーブを数回やる。う〜に〜大ハリキリで、回収したフリスビーを私の手に押しつけ「もっかい投げれ!」と命令するのだった。しばらく遊んで休憩。東屋で買ってきた昼食を食べる。朝抜きのう〜に〜には、犬用ソーセージをボイルして持参したのを与える。これは三鷹のカフェ「プーチ・パル」で購入したものだが、たいへん美味しいらしく、う〜に〜の顔つきが急にキリリっと引き締まるのであった。
遊んで〜 休んで〜 叱られて〜

 それからしばらくの間、川で泳ぐ、東屋で食べる、芝生を転がる、寝る、などの行動を繰り返し、う〜に〜の毛がだいぶ乾いたところで宿へ向かった。今日泊まる宿「ヒルサイドインセンタークラブ」は、目の前が石打スキー場のゲレンデで、シーズンオフはドッグランのように使えるようだが、急勾配なのでおばさんう〜に〜も私たちも登る気はせず。しかも標高が高いのに暑い。車の陰でう〜に〜をブラッシングし、ほぼ乾いてきれいになったところでチェックインした。
 玄関脇に足洗い場があり、タオルやビニール袋はかなりの数用意されていて、自由に使えるので便利。館内に入ると奥のほうから犬の吠え声。宿ではピレ、ポン、ケアンを飼っていたが、ピレはこの冬亡くなったそうだ。吠えているのはケアンか。吠える犬が苦手なう〜に〜、何となく暗い表情になる。

 客室は2階。昔のペンションといった感じで、洗面所やトイレは別。マットを敷いてう〜に〜が休むスペースを作れる広さはあり、テレビ、エアコンもあった。
 風呂は地下にあり、ペンションでは主流の部屋ごとに貸し切りタイプではなく、男女別。私は到着していち早く風呂に行ったため、貸し切りと同じだった。
 夕食は1階ダイニングで、犬の同伴OK。ダイニングは土足で入るようになっている。このダイニングルームはとても広いのだが、夕食時のセッティングは、5組の客をわざわざ接近させてあった。隣のテーブルとの間があまりにも狭く、こんなにスペースが空いているのに、何で1ヶ所にくっつけて配席するのか甚だ疑問に思った。ご飯はセルフサービスだが、取りに行く時も他の人の椅子の後ろをやっと通るような感じなのだ。各テーブルには犬がいるのだから、通る時にはよけい気を遣うことになる。私たちは窓側の席だったため、他の人が通る心配はなく、その点はラッキーだった。
 テーブルの側にはリードフックが据え付けてあるが、案の定、隣の席の犬はう〜に〜の鼻先や私たちの足もとまで来ることができてしまうのだった。テーブルの下で寝ているう〜に〜の顔の所にやって来て、クンクンしている。う〜に〜は動かず無視。それだけで済んだからいいものの、相手の犬が遊び出したりケンカを売ったりしたら、私たちもう〜に〜もたまったもんじゃない。お互いが若くて遊びたい犬だったり、逆に相性が悪かったりしたら、収拾がつかなくなるのでは。

 食事の内容はイタリアン風のコースで、量は十分、味もよかった。前菜盛り合わせ、サラダ、魚料理、スープ、パスタ、肉料理と次々に出る。ご飯が自分で自由に食べられるのも、酒を飲まない人にはありがたいだろう。さすが南魚沼、ご飯も美味しかった。ただ残念だったのは、デザートとコーヒーがなかったこと。デザートはともかく、コーヒーは飲みたかった。せっかく美味しい食事だったのだが
部屋に戻ってうーにーもグッタリ
服を脱ぐ気力もない
、何となく中途半端に終ってしまった気分になり、食後の満足感は半減した。有料で頼むシステムなのかと思いしばし待っていたのだが、オーナーが自分の犬を連れて外に行き、帰って来るとテーブルに挨拶させに来たので、これで食事が終ったんだな、と思った。これから宿の犬も交えての犬談義が始まるのだろうが、宿のケアン吠える、客のダックス吠える、という状況で私たちは全員平常心でいられなくなったので、さっさと部屋に引きあげた。オーナーは「うちの犬がうるさいのでお客さんの犬が吠えても気にならない」と言っていた。吠えてしまうのが心配なら、この宿はよいかも。この日の宿泊犬はダックス、シーズー、コーギー、トイプーそしてう〜に〜だった。小型犬ならあのテーブルスペースも苦にならないかも知れないが、私にはちょっと居心地の悪いものだった。




 朝食は基本的に和食だが、セルフサービスでパン、サラダ、ヨーグルト、納豆などあり。今日も突然スイッチが入ったように甲高い声で吠える犬の声にビクっとしながら食べる。犬は吠える動物であるから、吠えてしまうのは仕方ないと思うが、止めさせる努力はしてほしいと思う。私は犬の吠え声を聞きながら食事をするのに慣れていないのだ。
 暑くなりそうなので、一気に高速で渋川伊香保まで行き、敷島公園を散歩。しかしこの日はちょうど「市民スポーツ大会」のような大イベントがあり、折りしもバラ園のバラも見頃ってことでやたらに人が多い。ちょっと離れた臨時駐車場に車を止めて公園を散歩するも、競技場の「パーン」の音を聞いてう〜に〜パニック。競技場から離れた松林の方へ行って、ようやく落ち着いたのだった。
人出も多く、賑やか。「パーン」さえなければいいんだけど、、 水を見れば心が落ち着く?

 駐車場に向かって歩道を歩いていたら、大会関係者らしいおじさん2人連れとすれ違った。その1人がう〜に〜を見て「あっ犬だ。シッシッ。俺犬嫌いなんだよ」と言いやがった。犬が嫌いなのは個人の自由だけど、野良犬追い払ってんじゃないんだから、人の所有物に(敢えて物と書くけど)「シッシッ」ってどういうことよ。ものすごく失礼じゃないか?「あっオヤジだ。シッシッ、あたしオヤジ嫌いなんだよ」と言ってやりたかったが、もう私もオトナなんだからわざわざ追いかけて行ってケンカするまでもないと思いやめた。だいたい犬好きな人だって、通りがかりに勝手に人の犬を触ったり、口笛吹いて呼んだりすることがあるけど、他人様の犬(財産)であるということを、いったいどのように考えているのか。
 
 ・・・と思いっきり話題がそれてしまったが、怒っているうちに車は友人かすがさんのカフェ「M.Y Forest」に着いた。ちょうど11時半、食事の開始時間だ。今ならきっとお客さんも少なくて、かすがさんと少しは話もできるだろう。
 店に入るとまだお客は誰もいなかったので、かすが夫妻とゆっくり話すことができた。というかその後、何と2時過ぎまで客が来なかったので、ずっと4人で遊んでしまったのだった。日曜日なのに、大丈夫かマイフォレスト!それとも我々が疫病神?(ちなみにこんな日曜日は初めてだそうです)
 空いているのをいいことに、う〜に〜またまた店内で好き放題。「ラムハツステーキ」「白ゴマととうふのアイス」試作品のラムレバーのクッキーやブレッドをガツガツ喰いまくる。私は「ラムたたき定食」ダンナは「シーフードスパゲティ」の昼食。ラムたたき、美味しくて量も満足。
ラムハツステーキ&試作品の数々 白ゴマととうふのアイス 美味しいものほど手が高く
上がるう〜に〜(ホント)
地に足が着かない美味しさ 最後の最後まで食べます! お鼻に付いたのも味わいます!
食後はう〜に〜の服、自分の服、新発売の炭の入った麩(人間の介護用に開発されたもので、糞尿臭や体臭が少なくなるとか)を購入。その後パタパタとお客さんが来てにわかに忙しくなったので「よかったよかった」といいながらコーヒーを飲み雑誌を見たりして過ごす。そんなことをしているうち夕方になり「夕飯も食べてくよね」とのかすが店長のお言葉。「当然ビール飲んで帰るよね」との甘い誘惑に、「んじゃ、ちょっと散歩して来る」とう〜に〜を連れて近くの公園まで行き、すぐに帰って来て夕飯をオーダー。お昼食べてからほとんど動いてないんだけど。それでも腹が減るのは生きてる証拠(?)
お麩待ち 一心地ついて、 また食べる!

 夕飯は「ラムカレー」に「諭吉エール」、ダンナは「ポークしょうが焼き」を注文。食べているところに、散歩を終えた諭吉君ご登場。う〜に〜は夕飯にラムレバーと野菜のチャーハンを頼んでもらってご満悦。再び店内は貸し切りとなり、う〜に〜はウロウロ探索したり、鏡を見てウットリしたりと怪しい行動を繰り返していたが、食べ物はふんだんにあるし、かすがさんが可愛がってくれるしで、この上なく幸せそうな顔をしていた。
 食後にチョコパフェを食べ、全員満足して6時半に店を出た。ちょうどその時、またパタパタとお客さんが来た。どうも来るときはいっぺんに来るものらしい。
 9時、家に到着。1泊だったが朝早くから夜まで、目いっぱい遊んだ旅だった。(但しそのうち6時間はカフェで過ごしていたのでした)
夕ご飯は炒飯 食後はうっとり そして寝る