みなさんこんにちは。まいすです。この旅行記において、「うにうに旅日記」というタイトルからもわかるように、ボクは脇役です。でも、実はボク、とっても人気者なんです。どこに行っても、顔が可愛いとは言われないものの、「おとなしい」「毛並みがきれい」「性格がいい」「いい猫っぽい(意味不明)」などと賞賛の嵐。う〜に〜さんは面白くないと思いますが、一緒に旅行に行けば、主役はボクなのです。それでは、今後はボクの旅行記「まいすまいす旅日記」をよろしくお願いします。

    「わがままだから当分連れて行きません!! byうにまいす星人」
    「そーだそーだ!! まいす反対!!! byう〜に〜」




 G・W初日。渋滞予想は関越下り30キロ。ハマるの覚悟で8時40分、大量の荷物とう〜に〜、まいすを車に放り込み出発。ところが関越道、全く渋滞なし。11時には川場村の「道の駅田園プラザ」到着。渋滞予想したの、誰?
 川場村の「道の駅田園プラザ」は、特産品の販売や蕎麦屋、地ビール工房、ミート工房などがあり、芝生の広場もあって散歩にもよい。う〜に〜は車から降り、さっそく芝生で転がってご満悦。私たちはここで手打ち蕎麦の店に行き、外のテーブルで食べたい旨伝えたのだが、生憎外テーブルは現在据え付け準備中で使用不可とのこと。諦めてミート工房の外で販売していた「山賊焼き」というソーセージ盛り合わせと地ビールで昼食にした。ところがこの山賊焼き大盛り500円は、親の仇のようにこれでもかこれでもかとソーセージやハムがてんこ盛り、しかも中に1本、まるで大ミミズか蛇の如くとぐろを巻いているソーセージまであり、胃腸の丈夫な私も、半分位食べたところでゲンナリしてきた。残った分はとりあえずお持ち帰りにして、車に戻る。


暑さでぐったりの二人

滝まで下りると少しは元気
 ヘンな昼食を終えて向かった先は、120号線を少し走った所にある吹割の滝。天然記念物に指定されているという名爆だそうな。渓谷沿いの遊歩道をう〜に〜、まいす連れで歩いてみた。まいすは人通りが多いと固まってしまって歩けないので、抱いたり肩に乗せて、何とか滝まで歩いた。暑いし人が多いため、ちょっと見物して退散。

 次はまた川場へ引き返して、県立森林公園21世紀の森という所へ。遊歩道を歩く。最初に山菜取りの人に会った後は、ほとんど人がいない。まいすは絶好調でどんどん歩いている。そしてう〜に〜の真似をして、芝や落ち葉の上で用を足す。まったく犬みたいなヤツ。

今日は、まいすが主役

脚側で歩きまいす

黙々と歩いたりもしまいす
 まいすはずっと上まで歩いて行きたそうな感じだったが、疲れたので引き返して今日の宿「旅籠屋沼田店」にチェックイン。沼田インターから近くて便利。裏が貯水池になっていて部屋からの眺めもよし。今まで泊まった旅籠屋の中で部屋は一番狭かったが、それでも犬猫連れで十分な広さだった。まいすケージとうにベッドをセットし、夕方までしばし休息。

 6時。本日のメインイベント、前橋の「M.Y Forest」に行くため宿を出る。「M.Y Forest」は、うにうに旅日記にも度々登場している、諭吉君の飼い主かすが夫婦が4月4日にオープンした、ドッググッズショップ&カフェである。かすがさんとは蓼科の宿で出会った。その時は諭吉君との初めての旅行だったが、その後犬連れ旅やカフェにすっかりハマり、ついに自分でカフェを開業してしまったのだ。その行動力に感心。
 お店は市街地のスーパーの隣にあった。都心のカフェに比べるとずっと広い。テーブルがゆとりをもって配置してあるので、大型犬もゆったりとなごめる。テーブル、椅子はかなりのこだわりをもって選んだとのことで、センスがよくて座り心地もグッド。リードフックにも工夫が凝らされていた。
  お店は、広くて、綺麗で、可愛いです。右の写真は(通称)「お粗相セット」。
  タオルやトイレットペーパー、消臭剤などが用意されています。
三人、おそろいのTシャツ
うーにーは首が苦しい
おやつ類はとても充実!
こんなお店が近所に欲しい
 グッズも、犬用、人間用ウェアにおもちゃ類、おやつとあり、特におやつ類は充実している。諭吉君がアレルギーで手作り食を食べていることもあり、質のよいおやつやフードが置いてあった。ここでう〜に〜の服を1枚購入。試着してみたら着脱が簡単で、サイズもぴったり。親ばかだけど可愛い。何より首周りが大きくできているのが、いつも首が窮屈なう〜に〜には嬉しい。
 平日の夜はカフェメニューのみだが、土日は終日食事ができる。「本日のお食事」が黒板に書いてあった。和風牛タンカレー、牛タンの煮込み、しょうが焼き、カレイの煮付け、パスタ等。「諭吉エール」という地ビールを飲みながら、牛タン煮込み、和風牛タンカレー、ペペロンチーノを食べた。牛タン煮込み、柔らかくて美味。カフェの食事というとパスタやパン類の軽食が多いが、ここではきちんとした味付けの料理を定食で食べることができる。カレーについてくるサラダには3種類のドレッシングがあって、その中のアン肝ドレッシングは絶品である。これだけで酒が飲める。(いやドレッシングなんですけどね)旨い旨いと食べていると、諭吉君の散歩に行っていた店長(かすがダンナ)が帰って来て、一緒にビールを飲み食事をした。
女の子に可愛がられるまいす
自信作ヨーグルトパフェ
 8時で閉店。仕事を終えたかすがさん(奥さん)、バイトの女の子とみんなでワイワイ言いながら更に食べ、飲み続ける。かれいの煮つけがまた旨い。日本酒が飲みたくなっちゃう。ここでう〜に〜と諭吉君はリードを放され、店内野放し状態。まいすもケージからのそ〜っと出てきて探検し始めた。  
 アルバイトの女の子の1人が、家で猫を飼っているとのことで、かなりの猫好きな様子。まいすを膝に乗せてゴロゴロで抜け毛をとってくれた。まいすは優しいお姉さんに可愛がってもらい、ウットリ幸せな表情。
「よし」があるまでグフグフ
いいながら待つうーにー
う〜に〜は犬用メニューの「ラムと野菜の煮込み」と、メニューにはないがう〜に〜のために作ってくれた「牛タンの皮と野菜炒め」をいただいて、これもグフグフ至福の表情。デザートの自信作ヨーグルトパフェやアイスを食べ、気づくともう11時。明日からもきっとお店は忙しいに違いない。長居して申し訳ない気持ちと、まだ話していたい気持ちに葛藤しつつかすがさんと別れ沼田の宿へ。かすがさん、ありがとうございました。
 高速に乗って12時、旅籠屋着。この宿は門限もなく自由に出入りできるので、こういうときは実に便利だ。この宿のウリの1つである大きなベッドに倒れこんで、すぐに眠ってしまった。



まいすは、やはり猫だ
 旅籠屋で出されるパン、コーヒーの朝食をとり、チェックアウト。昨日行った21世紀の森を、もう1度訪ねる。今日はずっと上の方まで車で上がって行った。すると展望台と芝生の広場、やたらたくさんある駐車場が。(第5駐車場まであった)一番奥の第1駐車場に止めて散歩する。まいすはリードを手から放して名前を呼んだ方が、一所懸命ついて歩くことがわかった。芝生広場でう〜に〜がちょっとだけ探し物ゲームをして遊び、あとはみんなで遊歩道を歩いたり展望台に登ったりした。
 
地面もピンクに染まっている
 昼食は、今日泊まる宿「溪山荘」のワインカフェ「ル・テロワール」を予約しておいた。時間より少し早めに着いたので、宿の周りを散歩。満開の桜が風にはらはら散って美しい。カフェは庭に面していて、入って来る風が心地よかった。
 ランチは、ダンナが魚介のおまかせ、私がミート工房のハムステーキ。これにりんごジュース、サラダ、パン、ケーキ、コーヒーがつく。パン美味。サラダのオリーブオイル、塩はよいものを使っている。ランチワインは500円だったので、ワインを飲みながらゆっくり食事を楽しんだ。ランチは1200円から2500円まで4種類あった。ハムステーキは2000円だったが、この内容なら満足度が高いと思った。

寝台車に乗った気分!
 昼食後は、宿に車を置いて川原を散歩。予想外の暑さで、まいすを車に長く置いておけないので連れて行く。酔いの回ったダンナは川の土手で昼寝、まいすはそれにおつきあい。う〜に〜は私と川べりに行って、お腹くらいまで水につかって楽しんでいた。
 川から斜面を上がって行くと、SL広場という芝生の広場に出る。D51号が置いてあって、中に入ることもできる。ちょっと中に入って見物して、それから宿にチェックイン。
 溪山荘は、犬と泊まれる温泉旅館として人気の宿である。うにまいす家の宿泊予算を軽く超えてしまう料金なので(宿代も犬代も)我が家は一生泊まれることはないんだろうな、と思っていた。ところがう〜に〜とまいすの真似して寝てばかりいたら、果報は本当にやって来るもので、HONDAの運営する情報サイト「Travel Dog」のキャンペーンで、何と宿泊券が当たったのである。HONDAさん、ありがとう。うちはこれからもずっと、HONDAの車にするからねっ。
果報を寝て待つ二人
下は、まいす拡大図
 私たちの部屋は「犬と泊まれる別館」の1階だった。全部で4室、1階は部屋の土間まで土足で入れて便利。玄関に足洗い場があるが、部屋にもバケツと雑巾、消臭剤などひととおりの物が用意されていた。部屋には大きなクレートまであり、洗面所と別に水屋が設けてあって、食器もあった。これは便利、犬連れ専用の部屋だけあって、至れり尽せりのサービスである。クレートはまいす用にし、う〜に〜の居場所を作ると、う〜に〜はすぐに寝てしまい、まいすも座布団の上に置いた愛用のベッドで気持ちよく熟睡。その間に私はさっそく温泉へ。温泉はぬるめの軟らかい感じのお湯で、「美人の湯」と言われているらしい。露天も楽しんで、ホカホカになって部屋に戻った。 
 
 別館の場合、夕食はカフェでとることになるが、1人1500円の別途料金で部屋出しにしてくれる。宿泊券をもらって気が大きくなっている私は、旅館気分を満喫するため部屋出しをお願いした。
 メニューは刺身、寄せどうふ、湯葉、ルッコラいっぱいのイタリアン風サラダ、岩魚の塩焼き、蕎麦、豚角煮、しいたけのスープ、くるみこんにゃくのソテー、ご飯、苺アイス。地元の特産品を使った素朴な料理がなかなかよく、山の中ではあるが刺身も美味しかった。日本酒を1杯だけ飲んだ。そして酒を飲み終わりそろそろご飯いくか、という時に「本日板長のおすすめの、岩ガキが入ってますが」とのお声。岩ガキは大好物なのでむろんいただきました。1ヶ700円だったけど、宿泊券当たって気が大きくなってたので。美味しかったけど、できればもう少し早く言って欲しかったぞ。
 食事を運んでくれたお兄さんは、マットに寝そべって様子を伺っているう〜に〜を見て、「ワンちゃんおとなしいですね。いらっしゃるの、全然わかりませんね」と言った。う〜に〜、初めて「いらっしゃる」と敬語を使われる。
  
(左)はじめに出てきたお皿たち
(右)板長おすすめ岩ガキ

食事時から縁側に移動
時々こちらをうかがう
 食後、布団を敷きに来てくれた人が、やはりう〜に〜を見て「あら、ワンちゃんがいたのね。おとなしくて全然気づかなかった」と言っていた。まいすもいるんだけど、もっと気づかれなかった。そして8時半、予約していたリフレクソロジーの時間。別の部屋で行うという話だったが、急遽部屋に来ることになった。ベッドが運び込まれ、土間に設置された。う〜に〜、まいす「ナニナニ?」と興味津々。やって来たお姉さんは猫を飼っているとのこと。2年半この宿に来ているが、猫が泊まっているのを見たのは初めてだと言っていた。まいす、ここでも人気者。負けずにあいさつに行くう〜に〜のことも、喜んで可愛がってくれた。宿泊券が当たって気が大きくなっている私は(←シツコイ)たっぷり1時間のコースを受け、極楽。
 
 寝る前にう〜に〜の散歩に出る。懐中電灯も部屋に常備されていた。外は涼しくていい気持ち。う〜に〜がすぐにトイレを済ませたので、部屋に帰ろうとしたら、何故かう〜に〜、ランチを食べたカフェの席に庭から入ろうとして動かない。「もう扉が閉まってて入れないよ」と言って諦めさせたら、今度は本館の正面玄関から中に入ってカフェに行こうとする。仕方ないなー。宿泊券が当たって気が大きくなっている私たちは(←いいかげんにしろよ)カフェに行き、ダンナはチーズとウィスキー、私はアイスクリーム3種盛りを食べた。う〜に〜は床にゴロンと横になって気持ち良さそうに寝ていた。寝る前にもう一度温泉に入り、贅沢な温泉宿の夜は更けていった。
 
 まいすは普段とてもおとなしい猫なのだが、夜中や明け方に「ごはん」「遊んで」「甘えたい」などと騒ぐことがある。家では放っておくが、旅行中は迷惑なので、まいすが鳴くとすぐにごはんをやったりして機嫌をとっていた。(しつけ上絶対やってはいけないことですね。)うるさいままにしておけないのだから止むを得ない。おかげでまいすはいつもより多めにごはんをもらい、彼もまた満足な夜なのだった。
 




移動の車の中にて
仲がいいのかイジメか?
 まいすも7時頃まで静かにしていたので、気持ちよく朝を迎えられた。う〜に〜の散歩、ごはんを済ませて朝風呂へ。そして人間の朝食。
 朝食はカフェでとる。う〜に〜、まいすを連れて行った。夕食は部屋だったので、ここで初めて他の犬と会った。ダックス、ジャックラッセル、中型ミックス。う〜に〜のような大型はいなかった。まいすは椅子の上においた私のパーカーの上で、熟睡していた。
 
 4万円の宿泊券のおかげで、人間と犬猫の宿泊代は全てタダになった。ありがたや。それでも豪快にオプションを利用したため、結果的にけっこうな額を精算してチェックアウト。今日はすぐ
銀山平は、桜もきれい
に日光に向かう予定である。しかし私たちには気になっていることがあった。それは前橋のM.Y Forestから旅籠屋へ行く途中で見た「金精道路雪崩のため通行止め」の看板。2日も経ってるし・・・と思いつつも確認してみると、「一度復旧したけど、今度は大規模な土砂崩れがあって開通の見込みなし」とのウレシイお答え。この道路があるから、日光に回ることにしたのに〜。4月25日に開通したから、ちょうどいいと思ったのに〜。
 仕方ないので、大間々経由で大回りして日光へ。でもこの方がいろは坂を通らなくてもよいので結果的にはよかったかも。途中の銀山平公園(足尾付近)で休憩。芝生の広場でう〜に〜と少し遊んだ。
 
金剛桜も咲いていました
このカエルも縁起物
首が疲れた
 日光市内には2時着。チェックインまでの時間、東照宮を見物することにした。世界遺産の日光東照宮は、拝観料を払って建物内に入るのは犬猫は無理だけれど、外は自由に歩くことができる。まいすは人の多い所は苦手でなかなかうまく歩いてくれないので、抱いたり肩に乗せたりなだめすかしながら何とか見物した。見物中、「猫ちゃんの写真撮らせて下さい」との声に振り返ると、外人さんを含む4、5人のグループ。声をかけてきた女性は、あーら佐良直美さんじゃあーりませんか。佐良さんといえば、黒磯で立派な犬のトレーニング施設を経営し、外国の犬の専門家を招聘してセミナーなども開いている。同行の外人女性は、明日東京で行われるセミナーのために来日されている講師の方だった。私が今度の旅行に限って、いつも使わないクリッカー付きごほうびポケットを腰につけていたのを鋭く見つけられ、スタッフの方に「どこでトレーニングしてるんですか」「誰に教わりましたか」と質問され答えに窮してしまった。う〜に〜は継続してしつけ教室に通ったことがなく、いろんな人に教わりながら、また私がJAHAのインストラクター養成講座を受講したりして(一般飼い主向けレベルまで)やった自己流結果オーライトレーニングなのだった。したがって仕上がりはいいかげん。勝手に挨拶に行き佐良さんに「お手っお手っ」と繰り返すう〜に〜を見て、(この犬優良家庭犬受かってないな)と思ったかも知れない。そう、う〜に〜は優良家庭犬の試験は受かってない。受けてないから当たり前。でも私とダンナから、りっぱな不良家庭犬として認定されているのだ。
 ここでも話題の中心はまいすだった。みな犬はトレーニングを通じて四六時中見ているから、「キャー、可愛い!」と触りまくるはずもなく、う〜に〜はちょっとガッカリなのだった。

 そうこうするうちに3時を過ぎ、本日の宿「プティホテルセ・ボン」に到着。犬連れ客は1階の部屋のようである。隣の部屋にコ−ギーが泊まっているらしく、この犬には到着時玄関先で吠えられる。
 部屋にはツインベッド、机、テーブルと椅子、ソファ、そしてシャワーとトイレ、洗面。部屋は正直なところ大型犬には狭い。テーブルをずらしてケージを設置した結果、テーブル、机、椅子は使用不能となる。ベッドとべッドの間にもマットを敷いてう〜に〜のスペースを作った。何となく人間はベッドの上でしか過ごせないような雰囲気になった。
 お風呂は内湯と、露天風呂が2つあり。露天は部屋ごとの予約制で、ボードに部屋番号のマグネットを貼って予約するシステム。とりあえず内湯の「シルク風呂」に入る。廊下にはアルカリイオン水が置いてあって紙コップで自由に飲めるようになっている。とてもよく冷えているので、う〜に〜にも使わせてもらった。
  
ベッドベッドの間。もっと広い
スペースはあるのだがやはり
敷物の上がいいらしい
 夕食はフランス料理のコース。予約時にA(コース)B(フルコース)C(3大珍味付きフルコース)の3つから選択できる。(休前日はB、Cのみ)私は「一度でいいから気持ち悪くなるまで食ってみたい」ほどのフォアグラ好きなので、Cコースを予約。フォアグラのソテー、小海老とキウイのサラダキャビア添え、コーンポタージュ、にじますと帆立サフランソース、牛フィレトリュフソース、デザート、コーヒーというメニュー。デザートはショーケースを見て、好きなだけ注文できるしおかわりも可能。12種類くらいあった。しっかりワインとフルコースがお腹におさまっているが、チーズケーキ、カスタードプディング、木苺のムース、抹茶アイスをオーダー。かなり苦しくなって部屋に戻った。夜遅くにもう1度内湯に入って寝る。




 まいすは昨夜、妙に静かだったのだが、早朝目覚めたらしく「出してニャ−」と鳴く。寝ぼけつつ慌ててケージから出し、遊んだりごはんをやって何とか静まらせる。おかげで早起きしてしまった。
 朝食はパン、サラダ、フルーツ、ソーセージ、スクランブルエッグ、ヨーグルト、ジュース、コーヒー。
 今日まで毎日、晴天が続いて暑いくらいだ。霧降高原有料道路を通って大笹牧場へ行く。涼しいかと思ったが、やはり暑い。まいすを車に残せないので、連れて遊歩道を歩く。人のいない所ではどんどん歩いてついてくるまいす。最初は牛を見ても知らん顔だったのだが、別の放牧地で牛が4、5頭ずらりとやって来たのをしばらく眺めたと思ったら、突然ぶわっと尻尾が倍に膨らんで、逃げようとした。それでもあまりパニックを起こさないのがまいすのいいところだ。しかしその後はプライドを傷つけられたのか妙にしおれてしまい、いつもなら抱っこは嫌いですぐに下りてしまうのに、その後かなりの時間、私の腕の中で腑抜けたままになっていたのであった。
牛に挑むまいす しっぽが膨らむまいす 腑抜けなまいす

 ソフトクリームを食べた後、霧降高原ハイキングコースに向かう。大山コースは距離は長いがなだらかな牧草地帯、とるるぶに書いてあったのだが、最初から延々と下り階段。う〜に〜も暑そうなので即中止にして引き返す。そして有料道路を下って霧降の滝へ。滝は近くまでは寄れないので観瀑台で見物。駐車場が日陰だったので、うにまいすを車に置いて蕎麦屋に入り昼食。コシがとても強いうえに盛りがよくて、決して不味くはないが何となく食べ疲れた。
 食後はさきほどの大山ハイキングコースを逆から歩いてみた。こちらの方がなだらかで、途中に川があったのでう〜に〜を泳がせる。う〜に〜枝を拾って大喜び。まいすを車に残したので、今回の旅で初めて、う〜に〜はいつもの旅行らしい楽しい散歩をすることができたのだった。
観瀑台にて やっと泳げた! M.ダックスの真似

 宿に戻って、玄関にあるホースとバケツを使ってう〜に〜の足とお腹を洗い、夕食まで休憩。朝予約しておいた露天風呂に入る。熱めのお湯でなかなかいい感じ。
 今日の夕食は、一番ボリュームの少ないAコース。鴨の燻製、スモークサーモンのサラダ、クラムチャウダー、帆立のニース風、デザート、コーヒー。デザートにはショートケーキ、アーモンドタルト、ヨーグルトアイス、シャーベットをオーダー。さらに追加でオレンジをざくろソースで煮たものと、ヨーグルトアイス。十分満腹になって部屋へ。
 夜はダンナがもう1つの露天風呂に入りに行った。まいすはこの日も夜寝るまでずっと静か。夜中が怖い・・・




 やはりまいすは、何と3時から目覚めていた。ごはんをやっても、おとなしくならない。1時間おきに鳴く始末。5時半にケージから出し、遊んでやってゴロゴロ甘えさせて、ようやく満足したらしい。
起きてしまった私は朝風呂へ。あれっ、なんか首が回らない。それにすごい肩こりで体がバリバリに固まっている感じ。どうやら一昨日、東照宮でまいすを首に乗せて、うつむき加減に歩いていたのがいけなかったようだ。風呂から出たらさらに頭痛までしてきた。旅に出てこんなに体調が悪いのは那須でヘルニアになって以来のこと。朝食時、この私がロールパンを1つ残したくらいだから、相当の不調である。

 部屋に戻って帰り支度をしていたら、雨が降ってきた。今日は1日雨の予報。まっすぐ家に帰ることにする。掃除をし、持ち込んだ大量の荷物を車に運び、う〜に〜、まいすを乗っけてさあ出発。まいすは相変わらず後部座席でう〜に〜に押しつぶされて寝ている。何故かいつもう〜に〜の顔の下にいるまいす。彼は楽しかったかもしれないが、私は疲労と寝不足でヤツレ状態。「首がー、肩が痛いよー」と泣きながら、家に帰ったのだった。