昼食をとるため、信濃地ビール工場の「信濃ブルワリー」に行く。ここは以前は「場合によっては犬も同伴できる」店だったのが、今は犬同伴席を一般席と分けて、いつでも犬連れOKになっている。 モルトパン、牛肉ビール煮そして地ビールを頼む。思ったより量が多くてパンは食べきれなかったのでう〜に〜用に貰って帰った。
店を出て、妙高高原方面へ。10月5日に完成した苗名滝への遊歩道に行ってみる。駐車場に着いた頃雨が上がった。恐るべし晴れ犬う〜に〜の底力。しかし滝までの道はとてもぬかるんでいて、う〜に〜の足がドロドロになってしまい、おまけに観光客が多い。滝まで行くのは断念して、目的地を笹ヶ峰牧場に変更する。 笹ヶ峰牧場は標高が高いため、近づくにつれ雪が多くなり、まるで真冬のごとき雪景色である。駐車場に車を止めてう〜に〜を降ろし、雪の上で遊ぶ。誰も歩いていない新雪にう〜に〜大はしゃぎ。普段「白いゴールデン」と言われるう〜に〜だが、真っ白な雪の中では黄金色の被毛が輝いて見える。しかしその分顔の白さが妙に目立つ。最近「ソノコ」と呼ばれてからかわれているだけあって、美白効果ばっちりである。
今日の宿はタングラム斑尾のペンションビレッジの中にある。宿に着く直前に雨が降り出した。
待望の夕食は、天井が高く大きな窓からの景色も美しいダイニングで。う〜に〜は同伴できないので部屋で留守番させた。奥さんがひざ掛けを持って来てくれた。細やかな気遣いがまた嬉しい。 オーナーはかつて銀座で腕を磨いていたというプロの料理人とのこと。故に今回の食事は特に期待していた。(だってオーベルジュだし)そしてその感想は・・・私の稚拙な文章表現力ではとても表現しつくせないので簡潔にわかりやすく書くとこうなる。「もー、めちゃめちゃ美味しい!!超サイコ−って感じぃ!?」(←おバカな女子高生って感じぃ!?) これではあんまりなので、ご参考までにメニューを列挙させていただく。 子持ち鮎の紅茶煮 ボタン海老(超デカ)とひらめのマリネ 佐渡産カキのチャウダー(中に1つ入ってたカキフライのジューシーなことと言ったら) 口直し 桃のシャーベット エゾシカのソテー ジンジャーソース モンブラン、アイスクリーム添え パン、コーヒー 基本は仏料理だが、日本の季節の素材を使って日本人の好みに合うように付け合せなども工夫されている。また、日本海まで1時間という近さなので新鮮な魚介類が入手できるという利点を活かして、魚介類中心のメニューである。そしてオーナーと奥さんのサービスの仕方が実に感じがよくて、食事がいっそう美味しく感じられたのだった。初めての宿に3泊するというのは、ちょっとした冒険である。はずれたら砂を噛むような最悪の3日間となってしまう。今回はどうやら大当たりだったようだ。あと2回の夕食も楽しみだ。 朝、カーテンを開けたら青空が広がっていた。う〜に〜と宿の周辺を散歩してみる。山がとてもきれいに見える。裏庭で、昨日ブルワリーで残したモルトパンをごほうびにして、ちょっと訓練をする。う〜に〜の注目度は抜群で、紐なし脚側行進なんて、歩き方も顔つきも惚れ惚れするほどであった。まるでよく訓練された犬みたいだ。
昼食は新そばを食べると決めていた。宿のオーナーがお薦めの店を数件、具体的に教えてくれていたので、その中で素朴な田舎そばの味わいがあるという「美雪荘」を目指す。広いお座敷に通される。正面にど迫力で山が見える。 私はもり、ダンナは大もり。天ぷら盛り合わせ(2、3人前)を1つ頼む。食用菊、えのき、かぼちゃにさつまいもなど、山盛りで500円。揚げ方も上手で美味しい。そばのつゆは薄めで、たっぷりつゆにつけて楽しむタイプのそばだった。
ハイキングの後、まだ時間があるので「斑尾高原絵本美術館」に行く。ここは館内犬OK。看板犬の黒ラブ親子がウロウロしていたが、う〜に〜が入って来たのでカウンター内に入れられてしまった。 う〜に〜を気にしながら展示してある絵本などを見る。ひととおり見終わるとテーブルでリンゴジュースかフレーバーティー2種のうち好みのものを出してくれる。う〜に〜を休ませながらゆっくりお茶を飲んでいたら、雪で濡れたう〜に〜の身体もだいたい乾いていた。宿に帰って露天ジャグジーで温まり、お楽しみの夕食。 本日のメニュー 富山産白海老のフリッター たらばがにの軽いマリネと黒鯛のスモーク(キャビア添え) あさりのスープ ラフランスのシャーベット 牛ほほ肉の赤ワイン煮(トリュフ入りソース)
パン、コーヒー この日の食事もどれも美味なり。外は雨からみぞれ、みぞれから雪となった。みぞれ混じりの雪がどんどん降ってくるのを見ながらの食事だ。明日は戸隠へ行く予定だが、戸隠は斑尾より更に雪深い所であるらしい。大丈夫だろうか・・・ パンが少し残ったので、部屋で留守番しているう〜に〜のお土産に持って帰る。 朝からどんよりと曇り、いつ雪が降ってきてもおかしくない、まるで真冬のような天気。う〜に〜は絶好調。 今日の目的は「戸隠そば」である。知人から「戸隠に行ったら蕎麦はうずら家がおすすめ」と聞いていたので、そこへ行くつもりにしていた。プーサンのオーナーもうずら家を一押ししている。しかしこの店、1時間以上待ちは当然というほどの人気店だそうで、連休の中日だった昨日行ったという人は何と2時間待ったそうな。私たちは2人とも待つのが嫌い、どんなに美味しくても行列の店には並ばない主義。そこで、とにかく早く戸隠に行き、早く食べようという作戦を立てた。 戸隠に向かうに連れ、雪が激しくなってきた。車の通りが多いのがせめてもの救いだが、早く帰らないと道が凍ってしまいそうだ。蕎麦屋の駐車場に車を置いて、不安げな顔のう〜に〜を残して店の前に行ったのが10時。店は10時半開店である。ノートに名前を記入。まだ5番目なので確実に開店と同時に入れる。並んでなくてもよいのが嬉しい。まず中社を参拝し、近くの店でお土産を買ったりしているうちにいよいよ開店となった。10時半きっかりにのれんが出て、店長がお礼の挨拶を述べ、それから名前を呼ばれ店内に案内される。従業員のサービスのよさもこの店の定評あるところであるが、確かにみなキビキビと動き、あいさつもしっかりしている。私たちは2階の禁煙席の座敷に座った。宿のオーナーが、「何でもお薦めだが、そばがきはぜひ食べてほしい」と言っていたし、もともと私はそばがきが好物なので、最初
食べ終わって車に戻り、とっとと来た道を戻る。途中でう〜に〜が雪遊びできそうな場所を見つけたので、ちょっとの時間う〜に〜を遊ばせる。ノリノリう〜に〜に付き合って、一緒に走ったりひっぱりっこをして遊んでいたら、今食べたそばがきと日本酒が逆流してきて苦しいので「スイマセンもうカンベンして下さい」とう〜に〜に懇願してやっと許してもらった。 この日は雪が止まず、これ以上遊べそうもないので、とりあえず斑尾に戻ることにした。時間があるので斑尾高原にある「マザーグース」という雑貨のお店に買い物に行ったのだが、ここもまたすごく雪が降っており、しかも通る車がほとんどないという危険な状態。店はセールでいろいろ安くなっていたのでゆっくり見たい気持ちはヤマヤマだが、長居はできず、犬モノグッズだけをさっと見てレトリバーの顔のついたマットを購入した。2500円の札がついていたがレジに持って行ったら1250円であった。安い!ついでにガソリンを入れて逃げるように宿へ帰った。 宿に帰ると、奥さんが「今日は他にお客さんいないのでワンちゃんどこでも自由にしていいですよ」と言って下さった。そこでさっそく暖炉の側のソファで、雑誌を見たりしてのんびり過ごしていた。そのうち雪がやんで青空が見えてきたので、う〜に〜に泥よけのTシャツを着せてペンションビレッジ内を散歩。そして帰って来たらまた雪が降ってきたのだった。 降る雪を見ながらジャグジーで温まり、そして最後の夕食。今日は貸切であるからう〜に〜を同伴しても問題はなかっただろうが、わざわざ連れて行くこともないと思い部屋で留守番させた。しんしんと降ってくる雪は、暖かい部屋で窓から見ている分には実にきれいである。 本日のメニュー フォアグラ大根(「当たり前のものですみません」と言って出されるが私はフォアグラ大好物!) 海の幸のホットサラダ仕立て(メダイ・舌平目・赤貝) ビーフコンソメのパイ包み焼き(松茸入り) ぶどうのシャーベット ラムのプロバンス風 アップルパイ、アイスクリーム添え パン、コーヒー ラムの付け合せの、ポテトのクロケットが何故かわからないがものすごく美味しい。ずっととっておいて最後に味わって食べたほどだ。あまりにも美味しかったので後でオーナーにその感想を言ったら、フォアグラとトリュフの端っこを、残り物処理のため刻んで入れたのだそうだ。そうか。そりゃあ美味しいわけだ。幸せ♪
今日はリンゴを買って帰る予定だったのでオーナーに相談すると、オーナーが借りて作っているリンゴ畑に連れて行ってくれることになった。畑へ行く道は細いので、途中でオーナーの車に同乗させてもらった。もちろんう〜に〜も一緒。畑では、わけてもらう分のリンゴを自分たちでもぎ、その場でも食べてみた。ジューシーでちょっと酸味があって美味しい。う〜に〜はリンゴが大好物であるが、丸ごと1個食べたのはこの時が初めて。下の方の枝についているリンゴにかぶりつき、芯まで全部きれいに平らげてしまった。きっと大満足だったろう。 車を置いてきたワイナリーまで戻り、ここでオーナー夫妻と別れた。食事もサービスも上々の宿だった。3日間フランス料理で飽きてしまうかと心配していたが、最後にはまだ帰りたくない気持ちになっていた。ワイナリーにはワインの他に美味しそうな調味料やパスタなどが置いてあり、蕎麦パスタと和風ソースを購入。まだお腹も空かないのでそのまま帰路についた。高速をしばらく走ったら、佐久のあたりからはとてもきれいな青空。この3日間の雪景色が、何だか夢の中の出来事であるかのような気がした。 |