オバマくんを迎えるにあたって、捕獲された場所である夜ノ森駅を見ておきたかった。しかし、駅は今も帰還困難区域とのこと。せめて近くまで、そして桜並木は見ておこうと思った。

2014年6月29日、三春シェルターでのボランティアが終わった後、行くことにした。
当時使っていたカーナビの情報が古く、わざわざ険しい山道に入り込むこともあり、苦笑しながら進んだ。途中から雨が降ってきた。最後の山を越えた下り道で、神奈川県から来たというお巡りさんに止められた。どんより気分で夜の森の町に近づく。

県道36号を西から東へ。もうすぐ夜ノ森駅。左下の立て看板には迂回案内が書かれている。
　
信号の下にはゲートがあり、黄色の立て看板には、「通行制限中　この先 帰還困難区域につき通行止め」とある。
この先、この看板を幾つも見ることになる。

ゲートの外側は比較的整備され綺麗になっていたが、崩れたままになっていた箇所もあった。

下左の位置から撮った写真が、下右。この先に信号があり、そこを左に曲がれば夜ノ森駅のはずだが、中に入ることは出来なかった。
　
あの地震から３年以上経ったこの時でも、瓦が落ちたままの家が幾つもあった。
道路との境は、重石のついたガードレールとゲートが続いていた。
　
右の写真の位置に桜並木がある。
正面には、こぢんまりとしたショッピングセンターのような建物があった。猫が集まりそうな場所だが、たぶんおばまはここまで来なかっただろう。
右の写真の位置から、左を見たのが下左の写真。右を見たのが下右の写真。桜並木の途中にゲートがある。
　
なぜ、ここで区切られているのか、余所者の私には見当もつかない。ただ、惨いことしているな、と思った。

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