□ 私って?
おばまの飼い主「私」の自己紹介

男性。子供はいない。女房あり。
20年以上前(1994年)、一頭の犬が我が家にやってきました。
ゴールデン・レトリバー。人が大好きな犬種。比較的しつけもし易い。
仕事を辞めたところだったので、子犬のしつけに専念しました。とても楽しかった。人前に連れて出しても、まず迷惑をかけないくらいになりました。

20年前、日本で「ドッグラン」と言っても誰も知りませんでした。「ドッグ・カフェ」という言葉もありません。

「迷惑かけないんだから連れて行っていいでしょ?」と思っても、「おいおい、何考えているんだ、当然ダメに決まっているだろう」、そう考えるのが普通の時代。

1999年に猫が加わります。公園のベンチの上で死んだようにぐったりしている猫を見つけました。女房が犬と共に近づいたら、ふらふらと起き上がり、我が家の犬についてきました。

この猫は障害をもった成猫でした。猫のことを全く知らない私たち夫婦は、ある程度の治療をしたら誰かに引き取ってもらおうと考えていたのですが、障害をもった、素性が全く分からない猫を引き取ってくれる人はいませんでした。
結局家族として迎えることになり、この猫は一昨年(2013年)まで14年余りの年月を私たちと共に過ごしてくれました。

猫のことがだんだん分かるようになり、また現在おばまと暮らすうちに、この猫は人間にとても可愛がられていたのだろうと思うようになりました。
人間に何をされても怒ることをしませんでした。それは家族以外の人であっても。人間の食べ物を一切食べませんでした。障害のため歯が一本もなくなりましたが、ドライフードをむしゃむしゃ食べていました。いろいろな種類のドアや窓の開けたかを知っていました。人間に対する気遣いもありました。
こんな猫だったので、旅行にも連れていくことができました。しかし、世間で「ペットは家族」と言われるようになった頃以後でも、猫を受け入れてくれる施設はとても少ないです。

「ペットは家族」という考え方は、2000年も近くなった頃から広まっていきました。ちょうど我が家に、猫がふらふらとやって来た頃です。
しかし、「犬や猫を連れて利用してもいいですか?」と訊くと、「申し訳ありませんが…」と断られることが多い。理由を伝えてくれることは少なく、ほとんどの場合、暗に「当然ダメ」と言っている。
それは今も、ですよね。


「迷惑をかけないんだから」が通用しないことを理解した私は、「当然ダメ」が変わらないものかと、いろいろとやってみることをしました。

今もやっているのは、「犬とゆく」というサイト。2009年から、地元世田谷のラジオ制作ボランティアで、犬や猫のこともたまにお話させていただいています。
そして、今日の春花祭のようなイベントにお誘いを頂いたら、ときどき単発ボランティア。こんなオジサンです。


「動物たちと一緒に楽しくやらせてほしいな」と考えています。
最近では「身近な動物との共生」という言葉で言われることがありますが、「迷惑かけないから、楽しませてくださいな」という感じです。


該当番組が2016年9月に放送終了になり、現在はこのボランティアは行っておりません。

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