ちょっと昔のヨーロッパにて

2000.08     ちゅうさん より


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向こうの人は自然に犬を飼ってたという感じでした。犬がいて当たり前という生活な様な気がします。そして、皆さんそれぞれかなり犬に対する目的がはっきりしてたように感じます。一軒家に住んでる人たちはほとんどの場合「番犬」として飼ってました。

うちの斜め前に住んでた人たちは「ロットワイラー」を飼っていて休日になるとトレーナーさんが来て本格的な訓練をしてました。途中からはとてもじゃないですが、近寄れない家になってました。
でも、散歩の時はノーリードですし、決して喧嘩っ早いってことはありませんでした。
一歩家に入ると「番犬」でした。その家は来客も多く、子供もいました。だから侵入者に対してだけという感じがします。犬も自分の仕事を分かってるらしく、家族を守るという自覚があった感じがします。散歩の時もノーリードですが、必ず先を歩いてました。

日本では先に歩かせてはいけないとしつけてますが、必ずしもそれが正解ではないような・・。その犬は後ろから「止まれ」と言われれば、すぐ止まりますし。。。


アパートでも大型犬を飼ってる家もあります。電車(路面電車)にも犬は乗れます。
うちの近所の公園は基本的にノーリードでした。その他の公園もそのはずです。公園以外の混んでいない道もノーリードでも怒られません。

やはり基本的なしつけがきちんとされてるんです。大型犬の一部は口輪をしてノーリードです。口輪をしてノーリード??と思われるかもしれませんが、こういう子の方が絶対喧嘩をけしかけたりする子ではないと思います。もちろん拾い食い防止とか他の理由で付けたりもしてますが、、。
ただ、本当に喧嘩になった場合、口輪をしてる方が不利ですよね。。
そういう理由もあると思うんです。中型犬と大型犬とではやはりパワーが違いますから・・。うちのグレイハウンドくんも口輪はしてました。
もちろん犬同士の喧嘩もありました。ものすごい喧嘩を目撃したのは5年いて2、3回でしょうか。やはり犬同士・飼い主同士毎日顔を合わせてるうちに、苦手な犬種、苦手な犬が分かるようになると、自然とお互い繋げたり、遠回りしたりしてました。


他の人も犬を触りたい時は飼い主に聞いてから触りますし、犬達も凄いんですよ。遊びたい相手(犬)に会うと振り向いて飼い主に同意を得るんです。それが一番、感動したことかもしれません。O.K.が出ると嬉しそうに駆けて行って。もちろんうちの犬みたいにそうでないのもいますけど。(笑)


夜はどの家庭も家の中に入れてましたね、さすがに極寒の冬に外にいる犬はいないので、。
そういう風土上の違いからもきてるのかも知れないですね。


日本で犬を飼うという事と向こうの人の飼うと言うのを比較して一番違う点は「信頼関係」なような気がします。
うまく言えませんが、今日本で問題になってる「アルファシンドローム」とかと言う事ではないんですよね。どうしてもこの「アルファ」というと飼い主が強くないといけないというイメージになりますが、決して力で圧してはいなかったと思うんです。