「ホテル・・・・ホテルか〜」どんなホテルだろう、と行ってみる。
予約時に雪が心配だったので聞いてみると、やはりチェーンが必要だという。（東京も雪の予報だった。）交通欄にもあるように、板室街道から少し入った所になり、別荘地内はチェーンは必要だと言われていた。
今まで、チェーンを着けずにどうにかなったことが何度もあるので、今回もチャレンジ！・・・・しかし今回はダメでした。凍りついた登りのカーブでタイヤは空回り。ズルズルとバックを始める。
何度も車から降りて、タイヤの方向と車が落ちて行く方向を確かめながら、進み（落ちて行き？）、やっと雪のない所まで出て、後はひたすら普通にバック。平地まで行き、チェーンを着装。
とにかく、ここに関しては、オーナーさんの指示に従うべし。

心機一転、宿を探す。先ほど、ズルズル落ちたカーブを過ぎ、少し進むと、こちらの案内板が、かろうじて雪から顔を出すようにあった。（たぶん、オーナーさんが見えるようにしてくれていたのだろう。）そこを左折。今度は、凍りついた下り。ちょっと怖い。
道の両脇には、建物はほとんどなく、雪が寄せられているだけなので、車でも来ない限り、大した事故にはならないだとうという感じ。

そんな雪に埋もれた山の中で、宿はどこだろうと探すと、左側にあった。宿の後ろは崖になっているようだ（雪が積もっていてよくわからない）。


那須に着いてから雪が降ってきて、やることがなかったので「早めにチェックインさせていただいてもいいですか？」と電話を入れると快諾してくれた。なんと二時に着いてしまったが暖かく迎えてくれました。

まず、ロビーで説明を受ける。広々として気持ちがいい。ロビーの窓は、床から天井まであり、眼下に雪景色が広がる。なかなか気持ちいい。ここで、よくある説明を受ける。

やはりここは崖に建っており、車から降りて建物に入ると（ロービーがある階）、そこは二階。今晩の部屋は、同じ二階であることは、老犬うーにーには有難い。部屋をのぞくと、よくある和室で１２畳くらいだろうか。床は畳の上にカーペットが敷いてある。少々安っぽく見えるが、個人的にはこれで充分。
ホテルや旅館などでよくある、縁側の小さなテーブルもある。そこに洗面も。クロークもそちらにある。部屋の窓もとても大きくとってあり景色がいい。利用した部屋は角部屋だったので、もう一方向にも窓があり、なかなかいい。

説明を受ける間、うーにーは車で待ってもらった。説明の中にドッグランの説明があったが「どこがですか？」と聞いたら「向こう側というか、ここから下、全部」と。
今日は雪で何がなんだか分からないが、建物の前の道から板室街道までがドッグランらしい。とても広い。今日はただただ雪の斜面なので、うーにーも喜んでくれるだろう。
お風呂が夜の10時までというのと、予約制（１コマ45分）というのは、少々不便にも思えた。
「えっ？」と思ったのは、入口に「館内ではリードを付けて」との旨の貼り紙があったのですが、説明では「ノーリードでもいいですよ」という感じ。この日は、我が家ともう一組だったので、特別だったかも。


荷物を部屋に入れてから、うーにーを車から降ろし、ドッグランという名の雪が積もった山の中へ。一昨日から不調だったうーにーだが、少しづつ調子を取り戻し、フリスビー拾いも元気にやった。
しかし、１５分くらい遊んでウンコを済ませたら、フリスビーを持って、自分だけ車の方に帰って行ってしまった。仕方なく人間は、その後を着いて行く。


部屋にはトイレは付いているが、お風呂はない。ウォシュレット、ウォームレットが付いてないのは残念。
布団は、自分で敷くことになっている。布団なので、トラブルを減らすための対策なのだろう。
内装は、充分に行き届いているといいたいが、部分的に「もうちょっとしっかりやった方がいいのでは？」と思う部分があった。というのも、他の部分がキチンとしているので、その部分が目立ってしまう（残念）。

部屋のある階から一つ登った階にプレイルームがある。簡単なしつけ教室なら充分に開けるくらいの部屋だ。自動販売機も置かれている。他のお客さんが来る前に、貸切状態で利用させていただいたのでとてもよかったが、知らない犬との利用となると（広いので尚更）不安はある。


晩ご飯を簡単に説明すると、岩魚の刺身、天ぷら、焼肉（那須牛のステーキがメイン）、椀物、小鉢、香の物、こんな感じ。頼んだら、ご飯はお代わり自由とのこと。（お櫃は出てこない。）
料理を見ただけで「これはプロの仕事」と分かった。「奥様が作るのですか？」と聞いたら「板前がおります」とのこと。このこれくらいの金額の宿になると晩ご飯には、少々厳しくならざるを得ないが、合格点。
焼肉は固形燃料で焼く方式。持って来た時に火を点けてくれるのはいいのだが「消える前に、」と焦って食べることになった。そのことを食後、ご主人に伝えたら「言ってくだされば、燃料の追加をお持ちしたのに。」とのこと。

お風呂は、広めの岩風呂。ここで汲み上げている鉄分の多い水を沸かしているとのこと。宿泊客が我が家以外に一組ということもあり、ゆっくり使わせていただいた。

夜はカラオケを利用した。うーにー初体験。
カラオケ・ルームは、軽く10人は入る。椅子の数はそれ以上ある。私たちの歌を聞いたうーにーは、キョトンとした顔をしていた。ナニナニ？と私たちが何を誰に話しているのかを考え込んでいるようだった。
人間二人に犬一頭では、広すぎるカラオケルームだ。



朝ごはんは、ロビー横の食堂で。内容は和食。驚くほど豪華なものはないが、綺麗にまとめられている。食後にコーヒーを頼んだが、カップも雰囲気にあったものを使っている。


建物は、結構な築年数を感じる。閉まり難いドアとかもあった。部屋のトイレも歴史を感じる。「古臭い建物なんてイヤ〜！」という人にはお勧め出来ない宿。
「館内だけでも充分なスペースがある宿がいいな。もちろんお部屋も広いほうがいい！、それと館内で犬もノビノビと、。」という人にはお勧め。

客室は全部で８部屋くらいのようだが「もし貸切をお願いするのなら、」と聞いたら「そんな条件でいいんですか！」と、ちょっと仲間を集めればすぐに現実しそうな内容だった。


料金は、宿泊代が一人一泊、12,500円、それに、夕食時のビール（１本）、カラオケ代、朝食後のコーヒー、洗面道具類としてだと思うが、一人当たり 500円の小物料、それに暖房費などで、計（二人で一泊）約３万円。
（今回は、ＭさんとＪちゃんに一泊無料宿泊券をいただいたので支払ったのは、ここから 12,500円差し引いた金額。）

先にも書きましたが、宿に何を求めるかで、この金額が高いと感じるか安いと感じるかは、変わると思う。個人的に「宿泊業に対する考え方、犬に対する考え方がちょっと自分とは違うな」と感じたこともあり、リピートは微妙。
ＨＰに「ペットたちがのびのびできる環境を」と書いてあるが、館内で犬とノビノビ楽しみたい人にはいいと思います。（これだけ広いプレイルームとカラオケルームの両方がある宿は、数少ないのでは？）