犬連れＯＫの宿としては老舗のこちら。犬連れ旅行を趣味にしている方で名前を聞いたことがない人はないと思います。こちらが開業したときは「この料金設定は高いのでは？」と感じたものですが、今はそう感じません。で、行ってみました。

八月の最後の日曜日に利用。さすがに開業から約１０年の建物なので、新築のものに比べると見劣りはするが、少しづつ手を入れて味のある外観になっている。
駐車場から玄関までは階段を上らなければならない。途中までは犬用と思われるスロープになっているが、老犬うーにーには少々辛い。

三時ちょっと前に着いてしまったが（時期的に忙しいし、疲れていると思うが）、快く迎えてくれた。いつまでも人気の宿である理由が分かった気がした。

客室は、さらに階段を昇った二階。廊下・階段は板張り。これも老犬にはちょっと辛い。
廊下・階段・ドアなどには、爪の跡がみられます。

部屋が広いという情報もありますが、最近出来た宿に比べると広いとはいえない。ベッドが二つ、ソファーに２ドアの冷蔵庫、鏡台（？）にクロークがある。フリースペースはそれほど広くないが、400サイズのバリなら置いても邪魔にならない。（猫用にそのサイズのクレートを持ち込みました。）
出窓にテレビが置いてあります。もちろん無料。窓からは隣の胡桃荘の庭が見える。

部屋では喫煙可です。入った瞬間少し煙草の臭いを感じました。灰皿も用意されています。
内装は綺麗です。ユニットバスは昔サイズですが、こちらも内装は新しい。便器はウォシュレット付き。大風呂はないが、近くに温泉施設があるらしい。

晩御飯は六時半から。用意が出来たら部屋に呼びに来てくれる。部屋には電話はない。

食事の内容は、サラダ、魚料理、肉料理、デザートにケーキ、飲み物。
メインの魚料理、肉料理が熱々ではなく温いという感じ。この温度で味を構成しているので問題ないのですが、熱々で味付けを考え直したらもっと美味しいのでは、と思ってしまいました。
それらの料理は、アンコウや伊勢海老、ステーキとキャッチーなものですが、脇役の野菜もなかなかよかったです。

テーブルの配置が絶妙。さすが１０年やっていることはあるという感じ。安心して食事が出来ます。
食事中にちょっとしたお知らせや注意事項のアナウンスがあるのですが、これも絶妙。食事の邪魔にならず、聞く気にさせるしゃべり方。
食堂にはエアコンがないようで、うーにーは暑がっていました。（部屋にはあります。）

食事の時に「回帰水」という名の水のペット・ボトルをくれる。「お部屋に持ち帰ってどうぞ」ということですが、部屋には洗面用のコップしかないので、積極的に飲む気にはなれなかった。
某情報サイトには、バスタオルも用意されていると書かれている（利用当日現在）が、用意されていない。宿のＨＰに「パジャマとバスタオルはご持参くださいませ。」と明記されている。

夜、散歩に出るときに気が付いたのですが、コロコロは部屋ではなく玄関にあります。
犬の足拭き用にはタオルや雑巾ではなく、ウェット・ティッシュが置いてありました。
外に出ると真っ暗という感じ。家の数も街灯も少ない。これは夕食時に説明されましたが、実際外に出てみて、ちょっと驚いた。（夜もしっかり散歩するような犬ではないので問題なかったです。）
そのためかどうか分かりませんが、宿の建物は電飾で飾られていて綺麗です。


チェックアウト後に写真を撮ってくれる。この写真が綴られたアルバムが食堂にある。
野菜のお土産がありました。南瓜一個、トウモロコシ（味来）五本、ジャガイモ（アンデス）１０個くらい。結構な量です。トウモロコシは生でも食べられます。帰宅後早速、生でいただきましたが美味しかったです。
ふと気が付くとこのチョイスも絶妙。全てうーにーが好きなものばかり。うーにーのためにも来年の夏も行こうかな、と思ってしまいました。

建物が古いことを考えるとちょっと高いかな、と思っていましたが、トータルで考えるとリーズナブルな価格設定だと思います。

清潔で居心地のいい宿でした。プロシェフのオーナーが作るディナーにもとても満足しました。
犬が歩き回れるのは部屋と廊下だけなので、犬連れで語らいという訳にはいきませんが、それがなくても私には満足度の高いお宿でしたよ。
オーナーは物腰穏やかでお客へのサービスに徹してる感じがします。サービス業のプロフェッショナルというのかな。
バスは部屋についているので、他の宿泊客との兼ね合いがないのは気楽ですね。
付近は至るところに散歩道。歩いて３分のところに清里 WAN WAN パークがあります。WAN WAN パークの入場料がもう少し安ければもっと良いのに…と願うのは贅沢なんでしょうね。」