初めて利用する宿ですが、高齢犬連れなので二泊。ドキドキでいきました。 国道136号から脇道に入って行くと、どんどん寂しい道になってゆく。そしてどんどん登って行く。最後は半舗装からほとんど未舗装へ。急な坂を登った先には「おいおい、こんなのあり?」というような折り返し。その折り返しの先にこの宿がある。 着いたときの外観の印象は、ペンションという名前のコテージという感じ。綺麗で立派です。ペンションといっても一日一組の宿です。ただし、周囲は完全な山の中。道路だって、山奥に行かなければお目にかかれない様な道です。 建物は、大き目の個人の住宅という感じ。客間は3室。一階に一部屋、二階に二部屋。ペット連れは、一階の和室を利用する。 和室でペット連れOKとは珍しいな、と思ったら、子供連れの場合もこの部屋を利用していただくそうだ。この部屋は、広いデッキにも出ることが出来るし、反対側からすぐに外に出ることも出来る。子供が、そんな所から出入りしてもいいようになのかも。 私の想像はどうでもよくて、部屋はとても綺麗です。最近、内装をやり直したのかな、と思ったくらいです。 我が家は一階だけで十分なので、二階を見せていただいた後は、階段の所に柵をしてもらった。(まいすが登ってしまうかもしれないし。) 部屋やお風呂、洗面などは綺麗に掃除してありますが、必要なものは置いてありますので、ある意味、生活感の様なものは感じます。お客さんが飽きないようにという配慮だと思いますが、色々なゲームがありました。花札や将棋、ダーツなんかもありました。 ネット環境はありませんでした。私は携帯電話経由でメールをチェック。携帯はよく入りました。 ダイニングはフローリングで広い。薪ストーブ(暖炉?)もある。床暖房が入っている。 ここで食事になるのですが、一日一組なのでペットの同伴OK(というか飼い主の考えに任せてもらえます)。 食事は、宿の人がここに来て作ってくれるのですが、なかなか手の込んだものを作ってくださいます。チェックインした時から厨房に立ち、ご夫婦で作ってくれました。 厨房はよく見える。やっていることに自信があるのだろう。オーナーご夫婦の話し声なども聞こえるので、そのようなことが苦手な人には、お勧めできない宿です。 料理が並んだとき「これはすごい!」と感じた。ほとんどのものを自分たちで作っているか、生産者がはっきりしている材料を使っているとのこと。魚も知り合いから仕入れているらしい。「追加料金があるのでは?」と思うようなものも出てきますが、「安く入った時だけ」とのことです。お米も作っているとのこと。確かに美味しい。たぶん乾燥のさせ方も違うのでは。 お水もとても美味しいです。ご飯が美味しいのはそれもあるのかも。 お風呂もアトピーの人にはいいお湯らしいです。たしかに優しい感じのお湯でした。もしかしたらご家族にアレルギーの人がいるのかも。 風呂場は、岩風呂。洗い場は3つ。それなりに広い。景色もいいです。24時間使えます。蓋なんて野暮なものはありません。 パジャマ、バスタオル、タオル、歯ブラシなどの用意もある。 食事の間もオーナーご夫婦が、食事の説明をしてくれたりする。仲居さんのような感じです。ペンションというより高級旅館という感じもした。 食事の用意が終わり、その他、細かい話が終わったら、ご夫婦は少し離れた場所にあるご自宅に帰っていった。 食事作りに何時間かけているのか分からない。二日目の朝、太目の串のようなものがあった。その日の夜は、その串の太さだけくり抜いたようなキリタンポが出た。 二晩とも鍋でしたが、それは「何時間かかって食べてもOK」とのことから。二晩ともダラダラと深夜まで、飲みながら食べました。宿の人も帰っていますし、他のお客さんもいませんから全くOKです! そうそう、私が珍しく、日本酒を飲みたいと思った料理でした。置いてある日本酒は私の好みでしたが、女房は「ちょっと重い」とのこと。 個人的にとても嬉しかったのは床暖房。伊豆は暖かい場所というイメージからか、暖房が不十分な宿がある。エアコン、薪ストーブ、その上に床暖房ですから快適でした。(うーにーも暑がることなく微妙にいい温度でした。また床暖房が全く効いていない場所もあり、うーにーはよくそこで寝ていました。) 岩風呂の蓋がないことなどを考えると、すごく暖房費がかかっているだろうなと思うようになりました。 ペット連れも断りませんよ、という宿なので、そのような宿に慣れているお客さんのみ利用して欲しい宿です。と、私が決めることではありませんが、次回利用しようと思ったときに、「もうペット連れを受け入れるのはやめました。」と言われないことを祈るばかりです。 一階のみペット連れOKですから、人間の数が多い家族連れでの利用などに良さそうです。この金額で、二人で利用するのは申し訳ないような気がしました。 今回は、宿泊費の他に飲みもの代と、暖房費だけの明朗会計。サービス料などはありませんでした(ペンションだから当たり前?) 暖房費は一日2,000円。宿泊前は「ちょっと高いな」と思いましたが、前述の通りですから安いくらいです。 飲み物も「うちは持ち込みOKにしていますから、利益はほとんどつけていません」とのこと。たしかにそういう価格でした。 チェックアウトを済ませた後に、屋外施設を案内していただいた。チェックインしてから、雨が降っていることが多く、まだ見ていなかった。 オーナーさん手造り施設が大小いっぱい。手造りアウトドア好きな人にはたまらないだろう。暖かい季節にきたいものですが、うーにーにはもう無理だろう。 海でのレジャーもサポートしてくれるそうです。私はあまり利用したことないので、詳しいことは分かりませんが、他と比べて安いのでは?、と感じました。 人里離れても、自分たちだけで楽しむことが出来る人向けの宿です。 文字をいっぱい書いたので、写真はなし。(実はリラックスしすぎて撮り忘れました。) 宿のHPみたり、オーナーさんと直接やり取りして、利用するのがいいと思います。 宿の名前は「いずこ(何処?)」と思ったら「いずっこ」なんですね。