年末に水郷、銚子方面に犬と家族ででかけました。最初は鎌倉方面に行くつもりだったのですが、鎌倉近辺には犬連れで泊まれる適当な宿が見つからなかったのでした。 泊まる予定のホテルは潮来大橋のそばの潮来富士屋ホテル、常陸利根川の大きな川縁の景勝地にどんとありました。潮来のホテル街でも2番目くらいに大きなホテルです。犬連れは6階建ての宿泊棟の1階に泊まれるらしく、他にも犬連れ客の姿がありました。ここはロビーと客室は犬連れ可になっています。夕食は部屋出し(うちは4人連れで大人数だったので夕食は別室で頂きましたが)で朝食は一般客と一緒に食堂で頂くのでその時だけは犬はお留守番になります。 我々は4人連れなのでツインベッドと畳8畳くらいの和室のお部屋に通されました。お部屋は多少古びていましたが、常陸利根川に夕日が沈むのが見えるよいお部屋でした。6階の展望風呂も絶景ですばらしかったです。お料理は和食で典型的な和風旅館の料理です。お値段(4人連れなので1人1泊12500円くらい)からするとずいぶん御馳走で2泊しましたが初日はアンコウ鍋も出て、二日目も蟹や肉料理など品数も多くて結構豪華でした。ただ一つだけ困ったのはうちの犬がこちらの水道の水を飲んでくれなかったことです。どうも霞ヶ浦の水の匂いが嫌だったようです。しょうがないのでミネラルウォーターを随時購入してあげました。群馬のお水はおいしいからねえ。 潮来名物の水郷の橋めぐりの船も、ホテルで予約できてそばの岸壁まで船が迎えに来てくれるとのことです。アヤメの季節がいいのだろうけれど、営業は一年中やっているようです。 ホテルから外に出るとすぐ裏手が常陸利根川の堤防でその辺りを犬と散歩できます。ちょうど冬には珍しい大雨が降った直後だったので、河は満々と水を湛え滔々と流れていきます。 周囲の街を散歩すると旅館街は全体的にさびれた雰囲気で、周囲の旅館も多くがつぶれているようです。どうも東関東自動車道が出来たので、潮来、水郷方面は東京から日帰り圏内になってしまったようすです。しかし群馬から来た我々にとっては同じ関東なのに風土が全く異なるので、見るもの一つ一つが目新しくて面白い場所でした。水郷の船遊びや独特の文化、有名な寺社(鹿島神宮、香取神宮は東国ではもっとも格式の高い神社で歴史も古い:ただし犬連れは不可)もあるので、東京よりもう少し遠い北関東、長野や東北からお客を呼べばまだまだ再興の余地はあるのではないかと思います。