避妊手術

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98年4月28日避妊手術をした。やったことを一言でいえば、子宮と卵巣をとりました。
目的は子宮や卵巣の病気の予防、乳腺炎などにもかかりにくくなるともいわれています。また、シーズンがなくなるので、犬も飼い主もブルーな季節がなくなります。
さらに(直接の因果関係を証明するものはありませんが、)皮膚の調子が良くなった、ということもあります。性格的には、少し落ち着いたかな、という程度ではっきりとした違いは感じられませんでした。
悪かったことというのはありませんが、フードを避妊前と同量あげてると太るようになった感じがあります。


うーにーのブリーダーを見ていて、自分で繁殖するつもりは失せていたので、避妊手術に対しては前向きに考えていました。しかし、何かしらの害があるのでは?、と心配だったので慎重でもありました。

うーにーを担当している獣医さんに相談したところ「考え方は色々ありますが、私は特に勧めはしません。もしやるのでしたら身体が出来てから手術をすることをお勧めします。」という内容のお話でした。それはそうだなと思い2歳過ぎに具体的に考え始めたのですが、獣医さんは相変わらずの返事でした。そんな感じでナアナアになったいたのですが、歳とって体力無くなってから子宮蓄膿になるのもいやなので、手術に踏み切りました。(ちょうど、手術を具体的に考えて始めた頃、獣医さんの考えも変わり始めていて「やっておいた方が良さそうですね。」ということになった。)


実際に手術をしてみてビックリ!
別ページに取り出したものの写真をアップしておきます。それを見れば分かりますが、水泡のようなものが出来ていました。そのままにしておけば、それが腫瘍などの原因になりかねないと思うので、「やって良かった。」と思いました。

こちらは手術当日の写真です。

    

手術のことが分かっているのか、ちょっと恐々という感じです。
毛並みは明らかにこの頃よりも、今の方が良いです。
顔、足の裏、鼻の退色は、進んだ感じがありますが、年齢的なものだと思います。


一般論

参考までに、「一般論としての」避妊・去勢についての私の理解を書いておきます。読めば分かりますが、うーにーの場合と違う点があります。変なところがあったらご指摘下さい。


◎メリット

病気の予防
シーズンがなくなる(メスのみ)
問題行動に効果がある場合がある
不幸な、犬猫を増やさない。

◎問題行動の効果について

・その行動が性的行動に起因すると考えられれば、期待する価値はある。

・単に問題行動を考えた場合、避妊・去勢による効果がどれだけ現れるかを予想するのは極めて難しい。なぜなら問題行動には遺伝的要素、環境因子が大きく関わってくるから。

・避妊手術後に現れる攻撃性

避妊後、攻撃性がでたと報告がされているが、その攻撃性の発現が社会成熟期(2才くらい)であることが多いことを考えると、社会成熟期は攻撃性の変化がし易い微妙な時期といえることから、攻撃性の発現が避妊のみにどれだけ起因しているかを断定するのは難しい。

所有性の攻撃性のみ未避妊より避妊済みの方が統計上高い。
雌の支配性攻撃性は6ヵ月齢(欧米において一般に避妊をする時期)以前より始まる場合も多い。このような場合(支配的攻撃性がすでに発現している場合)に避妊を行うと、支配的攻撃性が残る可能性があるのではないか、という説もある。

・避妊・去勢の時期による効果の違い

時期により現れる変化が違うといわれているが、学術的にはそれを裏付けるだけの充分なデータはない。
避妊・去勢の効果は急速に現れるものと、ゆっくりと現れるものがあり、ゆっくりと現れるものについては、余命が長い方が最終的に効果が大きくなる。

◎その他

・去勢・避妊による肥満

統計的にその傾向はあるが犬全体で見た場合、断定できるほどのデータはない。
一般的な避妊時期が6〜9ヶ月(<欧米の話です)であることを考えると、その時期は成長が落ち着き(与えるカロリー量を減らすべきところを減らさないので)カロリー過多になり、肥満になるのではないか、という説もある。 

・発情と避妊のタイミング

発情後、2ヶ月間に避妊手術をすると鬱が続いてしまうことがある。(ホルモンの関係といわれている。)
発情前後は単に手術もしづらいので避けた方が良い。


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