(お断り) とても長いです

「犬とゆく」をはじめて8年が過ぎました。
淡々と「飼い主と犬(=犬が居る家族)のため」と考え、飼い主の経験談をサイトに掲載し続けてきました。

たまには、イベント的なこともしようかと考え、ステッカーを作ってみました。これを機会に「犬とゆく」をより理解していただけると幸いです。


サイズは、198mm × 45mm


サ イ ト 名

時々、「何故 ”ゆく” なの?」と聞かれるし、「犬と行く」と表記されることもあるので、まず、サイト名について説明しておきます。

オープン当初は「犬の散歩道」という名前でした。深く考えずに付けました。
半年くらいして、この名前で検索をかけてみたら、犬用のルームランナーが出てきました。いつの間にか商品名になっていたんです。

再度、サイト名を考えるにあたり、商品名や他のサイトで利用されない名前で、このサイトの趣旨が分かるような名前を探し始めました。
世の中、サイト名は英語が当然の時期でしたが、子供からお年寄りまで利用して欲しかったし、日本の犬事情であることを意識し続けたいという思いもあり、日本語のサイト名にしようと考えていました。
「犬」という字を使うことは決めていました。残りは「難しくないように」と考え「ゆく」にしました。

「いく(行く)ではないの?」 と聞かれますが、「ゆく」は、「龍馬がゆく」の「ゆく」だと思ってください。「龍馬が行く」だと、イメージが違いますよね。

「行く」という意味も含まれますが、「何かが進行し続ける」「進行させる」、というニュアンスを含ませたいのです。
 
犬との行動するための障害(社会常識)は、幣サイトが開設後も変わり続けています。
このような時代の中で、その時々の現場の人間の立場で感じたことを伝え、次の時代に繋げていって欲しいという願いがあります。

私の考える「ゆく」とは、ゆっくりと少しづつであっても、一人づつが世の中をいい方向に変えていくことです。



バ ナ ー

犬とゆくバナーを考えた当時、インターネットが急速に普及し、バナーのデザインの質も高いものが多くなってきた頃です。見易く、英語(アルファベット)を使うものが主流になりました。
見た感じはとてもいいのですが、管理人の考えや人柄が感じ難くなってきた気がしてなりませんでした。

ヘソ曲がりの私は、敢えてその流れに逆らい、コテコテで日本語を使ったものを作りました。それが現在も使っているバナーです。

少々後悔していますが、インパクトがあり、覚えていただけるかな、と(言い訳がましく)今でも使っております。

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犬と人の絵
「犬とゆく」をご利用してくださっている方には馴染みの絵です。トップ・ページに長年載せてあります。
今まで、この絵に付いて説明をしてこなかったので、今更ながら説明させていただきます。

ステッカーの中では、our の説明として使いました。結果的には、ハデなロゴと見慣れた絵が並び、いつも利用してくださっている方には、見慣れたものになったことと思います。

絵の元は以下のページの先頭にある写真です。
http://www.inutalk.info/tame/du/999reb/reb18a.htm

当時、北海道には犬と泊まれる施設がほとんどなく、キャンプ場でさえ「犬は車から降ろさないで」という条件でした。(理由は「野生動物の保護」。)

全てが犬OKになって欲しいとは思いませんが、何処か近くに犬OKの施設があるくらいの世の中になって欲しいな、との願いから、あの絵を使っています。


写真をよく見ていただければ分かりますが、ノーリードです。これはよろしくないなと思い、デザイナーの人にリードを着けてもらいました。
「犬とゆく」のトップページの絵は、木の枝のシルエットをそのまま利用しているので、まるでリードを引っ張っているように見えます。これも、よろしくないかなと思い、リードをたるませてもらいました。

この絵に付いては、複数の方から「老人か」「元気がない」「ゆく ではなくて 帰る?」「人の絵はいらないんじゃないの?」などの感想をいただきました。
私も、格好のいい元気よさそうな人の絵を考えたこともありました。しかし、子供でも老人でも病人でも、犬を普通に連れて歩くことが当たり前の世の中になって欲しいという気持ちがあります。
多くの人が、犬に対する理解を深めれば、犬に引っ張りまわされることはなくなります。
リードが着いていれば(着いていなくても>つまり弛んでいても)、周囲の人に、環境に迷惑がかかることはない、ということを伝えたいのです。

そこまで読みとってくれる人は、まずいないと思いますので、ここで書かせていただきました(笑)

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 英  文

Seeking for a future that sets no barriers to our destination

「犬とゆく」のトップページに書いてある

犬と一緒にどこまでもゆける、そんな世の中を願っています


を英訳するとどうなるか、翻訳も仕事にしている友達にお願いしました。
以下の二点を補足として加えました。

1.主語は「私たち」、
2.「今の日本で」という含みも持たせたいです。

 
その人は、うーにーが若いころからの知り合いで、私の考えを理解してくれています。特に説明しなくても「ゆく」のニュアンスを考えてくれました。ゆっくりと世の中を変えていきたいということを表現することに苦心してくれました。そして、目標とする世の中は、今とは全く違う未来であり、それは予想出来るものではないことも。

「ゆく」の雰囲気を出すために、Seeking for a future であり、to our destination という表現になりました。悩んだのが、sets no barriers の部分の表現です。

bounds や no limits 、unlimited などを使うという話も出たのですが、日本人に馴染みのある、社会的障害=バリア を使くことにしました(詳しくは以下に)。
  
その他、別な表現も幾つか用意してくれたのですが「犬とゆく」というサイト名に思い入れがある私は、今回使った英文が気に入りました。

英文のみだと our が何を指すのか分からないので、「our = 人と犬」を説明する絵を加えてくださいと指示を受けました。文章が説明的になり過ぎている(長すぎる)ので、単語を増やしたくなかったのです。



・ sets no barriers に落ち着くまで

この表現に付いて、ガチガチの感じがして違和感を感じ、最後まで迷っていました。

そんな時、ある方とメールのやり取りをしていて「バリア・フリー」という言葉が出てきました。「そういえば、日本にはそんな言葉がある。社会的な障害はバリアだ!」と思ったのです。
動管法が動愛法になった時に、世田谷区でも条例を作るということで市民会議のようなものがありました。この時に「ノーマライゼーション」という言葉を耳にしました。この考えには共感をおぼえました。犬を連れていても特別視、特別扱い受けないような社会になってくれたら嬉しいと考えたのです。
しかし残念なことに、この考え・言葉は普及していません。多くの日本人には「バリア・フリー」が馴染みの言葉です。
その意味では「limit」「bounds」も同じかもと考え、「barrier」を選択しました。
直訳的な説明は、
私たち(犬と人)が何処かを目指したとき(または、何かをしようとしたとき)、障害や制約がない、未来を模索し続けます

私の思い込み的な説明は、
私たちの目的地(犬と人とが、特別視されない世の中)へ向かう道中にある障害や制約がない状態を目指して(取り払いながら)、その目的地(未来)を探し続けてゆこう!

ちょっと(だいぶ?)無理がありますが、こんなイメージです。


早速、旅行鞄に貼って海外へ行ってくださった人もいます。この英文は、ネイティブの人が読んだら、説明的で硬い感じを受けるらしいので少々バツが悪いのですが(日本語のロゴが付いていますから)「日本人が一生懸命考えて作った文章なんだな」と分かってくれることと思います。
それと同時に「日本でもそんなことを考えている人たちがいるんだ!」と思ってくれたら嬉しいものです。


左のハートは、ステッカーを利用する人が「そういう気持ちでいるんだよ」とアピールしてくれることを願ってつけました。
no barriers のアンダーラインは、まだまだ障害・制約があるということと、その障害が何故あるのかを、時々考えてほしいという願いからです。

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 ■ 最 後 に
このサイトをはじめるまでは、多くの飼い主がマナーを意識し、守るようになれば、世の中は変わると考えていました。しかし、実際は違いました。日本における「犬とは」という考えを簡単に変えることが出来ないことを身を持って知りました。

飼い主側の諦めのようなものも感じはじめていました。
何かしらのモチベーションがなければ、マナーのことを考えようとしないし、それがなければ、犬への理解を深める必要もない。つまり、何も変わらないと。

それが「犬とゆく」をはじめた動機です。


世の中が変わってきたと感じたのは、小型犬ブーム以降です。多くの人が小型犬を連れて、出掛けるようになった頃です。非常識な行動で周囲の人を驚かせたり、迷惑をかけるような人もいました。しかし、その数の多さに、犬連れが世の中に出て来たという事実を社会は認めざるを得ませんでした。

犬連れOKの宿泊施設やドッグ・カフェも増えました。ドッグ・カフェという言葉を多くの人が知ることになりました。犬連れ専用ではなく、犬連れも断りませんよという宿泊施設や飲食店も増えました。ペット・ショップも増え、グッズの価格は安くなり、商品の幅も広がりました。
経済・産業という視点からも、犬との生活は無視できないものになったのです。


時代は変わりつつあります。
公の場に犬を連れて歩くことが特別ではない世の中になるには、犬に関係のない人たちの理解を得ることが必要になります。

一人でも多くの飼い主が、犬を連れていることが特別視・特別扱いされない世の中になることを願い、考え、行動してくれることを心から願っています。
 
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「犬とゆく」 管理人 : 弓削明久