2008/12　ゆうさん より

　都心のある大きな公園の近くに、犬連れもOKな美味しいレストランがあります。
今月はじめくらいにうちの犬（シーズー）を連れて1年ぶりに利用したら、店の前に犬連れ客に向けた詳細な断り書きの看板が新設されていました。
　当たり前のことしか書いていなかったので、「わざわざこんな事を書いて示さなければならないほどマナーの悪い客も、まあたまにはいるんだろうな」くらいに思って、店に入りました。

　私と彼は、狭めの店内の、中央の席に座りました。
　右隣の席では、友人同士らしい女性3人がそれぞれ自分の犬（ここ数年で連れている人をよく見るようになった小型犬）を連れてお茶していました。
　犬つながりの友達らしく、自分の犬、相手の犬を、デジカメで撮り続けていました。しばしば写真を撮るために立ち歩いたりしながら大騒ぎでした。
　
これは、ちょっとやだな、と思った程度です。

　しばらくして、大きめの小型犬を連れた家族（40代くらいの息子夫婦とそのお母さん）が入ってきて、左隣の席に座りました。

（うちの犬は、店内ではとても落ち着いて寝て待っていることができるのですが、隣に犬がいると、しばらくはしゃいだりして浮き足立ちがちなので、犬がいなかった左側につないでいました。）

　その大きめの小型犬は、来て早々、うちの犬に吠えまくりましたが、飼い主は知らんぷりでした。その後もその犬は、非友好的に興奮していたので、うちの犬と離してつないでほしかったのに、その飼い主はよりによってうちの犬に一番近い椅子の、うちの犬側につなぎました。　

　そのときは、ちょうど私たちのテーブルにメイン料理が届いた頃でしたので、ため息がでました。（私は、楽しみな料理は落ち着いて食べたいタイプなのです。）
　大きめの小型犬は、まだ喉をグルグル言わせています。

「すみませんが奥につないでくれませんか」と言おうかと思いましたが、相手が嫌な態度をとってきたらますます不愉快だなと思って、こちらがうちの犬を反対側につなぎ替えました。（相手が非常識そうな人だと、安心して文句も言えません。）
　元からいた女性グループの飼い主に、「すみませんけど、あちらのわんちゃんと相性が悪いみたいなので、こちらにつないでもいいですか？」と、後から来た犬の飼い主に聞こえるように言うのが精一杯でした。

　女性グループの飼い主は感じよく快諾してくれて、さっき「非常識な」と思ったことにちょっとした罪悪感（？）。案の定うちの犬は3匹の犬にはしゃいでしまって、落ち着かせるまで目が離せませんでした。

　書いてみると、なんてことのないことですが・・・なんていうか、人間向けの飲食店が犬も入室ＯＫにすることは、大変なことなんだなと思いました。
　犬連れＯＫの店がもっと増えるためには、というより、社会に犬がもっと溶け込めるようになるためには、犬の飼い主全員が、もっとマナーについて考えたり、犬を連れていることの責任を感じなければいけないのだと、改めて思いました。