ロージーを温泉に入れたくて犬用の温泉のある宿を探した。

人用の温泉は内風呂と露天風呂があり、露天風呂は、建物を出て、１０メートル位歩いた所に離れのように建っている。
露天風呂は２，３人入れる大きさで、木々の間から海が見える。３方を塀で囲んであり、洗い場も広々している。
ロージーはプールと勘違いして、こちらに入りたがった。これが犬用だったら、理想的なのだが・・・・

犬用は、１メートル四方の檜の風呂桶が立て掛けられているので、これを洗い場に置き、栓をして、人用の湯船からお湯を汲む。深さは４０センチほどで、ロージーの足の付け根までしかお湯は溜まらないので、汲んだお湯を背中からかけた。桶に一杯になるまでお湯を汲むのは、結構疲れた。


食事は地元の食材がこだわって使われている。伊勢えびの入ったお造り、いのしし鍋、さざえや海老の陶板焼きなど。
素材にこだわっているためか、盛り付けや味付けは、今一歩と感じた。
鍋は、いのししの肉、豆腐などボリュームがあり、味付けは甘めの味噌味、その後でうどんとご飯が出てくるので、私はちょっと飽きたが男性にはいいかも。


朝食は純和食で、昨晩の伊勢えびの頭の味噌汁、アジの干物、大根の煮物、塩辛、サラダ、漬物、豆乳のデザートなどバランスのとれた献立で夕食より朝食の方が、美味しく感じた。


部屋は４室で２階にある。
インテリアは白を基調とした女性好みのナチュラルカントリー風。

８室あった部屋を４部屋にリフォームしてあるので、広さは充分。
ベッドルームとリビングに仕切られていて、リビングにはソファーベッドが２つとテレビがある。クローゼットも各部屋にあり、収納も充分、ケージも楽々おける。荷物の多い大型犬や多頭飼いには嬉しい。

ただ、日頃から狭い部屋に慣れている私は、何だか落ち着かない。
エアコンは2台あるのだが、なかなか部屋が暖まらず、冷え性のため足が冷たい。

ベットに寝転んでＴＶを見られないのも不便。
ロージーも私がベッドに、夫がリビングにいると、落ち着かない様子でウロウロ。飼い主も犬も貧乏性なのかもしれない。

リビングの横が洗面とトイレで、部屋に風呂は無い。
洗面台には鏡がなく、右側の壁に全身用の鏡が取り付けてある。
メイクをする時に化粧品を置くところも無く、使いにくい。
ドライヤーは、1階のパウダールームに１個しかないので、部屋でゆっくりと髪を乾かしたい人は、持参したほうがよさそう。


食堂からウッドデッキに出られるようになっているが、ペンキが剥げているのか、ナチュラルカントリーな塗装なのか、わからなかったので、夜景や空を眺めてみたかったのだが、やめておいた。


オーナー夫妻はとても感じが良く、2人で一生懸命がんばっているのが、伝わってくる。到着した時は部屋まで荷物を運んでくれたし、出発の時は2人でお見送りしてくれる。
オーナー夫妻がこの宿の一番の魅力なのかもしれない。