利用者 uni/
利用人数・犬数 7人+2犬(大型犬+小型犬)/
利用日 2004.9
9月中旬のある日、友達から「犬の調子がよくない」というようなメールが届く。10歳を越える大型犬で、ここ数ヶ月、調子がよくないことは聞いていた。
そんなメールが届いてから、一週間も経たずに訃報が届く。そして、その日に荼毘に付すという。
友人宅には、私が知り合った時から複数の犬がいた。このような時のことも、今までの経験で、より善い方法を知っているとは想像していた。お願いしたお寺さんは、それなりにいいのだろうな、と。
葬儀の時間が近くなり・・・・(葬儀なんて呼んだら大げさと、この時は思っていた)、今にも起き上がりそうな綺麗な体の、その犬を車に運び、お寺さんに向かって出発。
お寺に着いて「どこでやるのかな?」と探していると、ちょうど大仏さんの下辺り。小さいながらも綺麗な待合室がある。他にも葬儀をお願いしている飼い主さんがいたが、私たちのように大人数(さらに犬連れ)は(平日だったこともあってか)いなかった。家族のみだったり、飼い主さん一人だったり。そんな人たちがここに集まる。
まず、小さいながら祭壇のある部屋で、御花や最後のオヤツをあげたり、お焼香をしたり、お経をあげていただいたりと人間の葬式そのもののミニ版をやってくださる。(部屋は10人くらいしか入れない広さ。)
その後、火葬場に移動する。お墓の向こう側の本堂近くにある。こちらでも、お焼香、読経、そして皆でお棺を閉じる。そして、重々しい扉の向こうへ。
お墓を通り、綺麗な待合室へ戻る。この子の場合、(大型犬だったので)二時間半以上待った。
その間、犬の話で淡々と時間が過ぎてゆく。ちょうど話も尽きた頃、係りの人が再び火葬場に案内してくれる。そして、人間と同じように、扉の向こうから骨だけになった姿で出てくる。それを皆で(箸を使い)壷に納める。最後は、係りの人が頭の骨と喉仏を納める。
全ての骨を壷に納めていただき、それを引き取り、式として終わりです。お寺に着いてから、全て終るまで四時間くらいかかった。
コースは色々あり、納骨していただくコースもあります。火葬だけしていただくコースもあるようです。その他、コースは細かく分かれていました。(この時は「立会い葬儀」。詳しくは、HPに表があります。)
犬に御葬式をしてあげることは、飼い主である人間にとって何か変わるのだろうかと、以前から漠然と考えていた。今回、ご一緒させていただき、その答えが少しわかったような気がした。
御葬式は、人間にとってお別れの儀式、送り出しの儀式なんだろうな、三途の河原の持ち物に、人間の気持ちも持たせてあげる儀式でもあり、その分、人間の気持ちを(その時は感じなくても後々)軽くしてくれる儀式なんだろうな、と思った。「軽くする」と書くと誤解があるかもしれないが、その後、心を落ち着かせるのにとても助けになるし、その犬との生活に区切りを付けて、後悔など、悪い意味での心が残り難くなるだろうな、なんてことも考えた。
御葬式が「最後のいい思い出」なんて今から考えたくはないが、御葬式さえもいい思い出にしてしまいたいとは、思う。
こちらは、そんな気持ちにしてくれるお寺だった。(10人以上は広さの関係で、ちょっとキツイのが残念)