北陸旅行記 1996

6月5日(下:曽々木)

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正午前に千里浜を後にして一路曽々木へ。特に道に迷うこともなく午後2時くらいにに着いた。ホテルにチェックインする前に人間の昼食を食べることにした。今日は晴れている。千里浜では浜からの風で涼しかったがここは暑い。屋根付きの駐車場があるお店を探したが見つからず、うーにーに我慢してもらって手早く昼食を済ませ車に戻れば大丈夫だろう、と言うことになった。
運悪く入った店が忙しかった。2時を過ぎているのに10名ほどの団体がいる。駐車場には車がないので近所の人だと思うが、この人達が次から次へと注文してくれる。私達の方には注文を取りにくるのは遅いし、頼んでから出てくるのも遅い。お店の人は「観光客の方にゆっくりとしていただこう」と思っているのかも知れないが、車の中で待っているうーにーのことを思うと落ち着いていられない。食事が出てくると入店前の打合わせ通り急いで口の中にかき込んだ。家内の料理の方が先に出てきたので家内が先に食べ終わった。すると後はよろしく、と急いで駐車場へ。私もそれに続いて急いでかき込み、お勘定を済ませると後を追った。
うーにーの体に触ると熱くなっている。ちょっと危ない気もしたが表情に余裕があったので、エンジンをかけてエアコンを入れる。(入れた所でたいして冷えないエアコンだが窓を開けても入ってくる風が暑い。)そして涼しそうな所を探して車を走らせる。30分ほど走ると海沿いの遊歩道を見付けた。

  こんなトンネルが何ヶ所かある。
  足を岩にかけ、ポーズをとって
  いるつもりなのか?

岩場の道で風もあり涼しい。途中トンネルがあった。うーにーを驚かそうと足で地面をバンバン踏み鳴らすとトンネル内にこだましてうーにーはちょっとだけ驚いた。脚側の位置から少しでも前に出ると思いっきり足で音を出すことを続けたら、人間の顔をよく見るし前にはいかない良い子になった。もちろんトンネルを抜ければ元のうーにーに戻った。
遊歩道をちょっと外れて岩場を歩いてみる。うーにーは自分で足元を確かめながら器用に歩いていた。

30分ほど遊歩道をうろうろし大小の排便を済ませたのでホテルへと向かうことにした。3時20分、ホテルに着いてまずは人間だけが(うーにーは車の中に待たせる。)正面玄関から入る。部屋に案内される。案内された部屋は離れだった。ガラガラっと引き戸を開けると左右に部屋がある。左の部屋に案内され利用上の説明を受けた。結構広い和室だ。数えてみたら12.5畳あった。床の間には大層な置物が並んでいる。トイレもある(離れだから当たり前ですね)。窓際には簡単な応接セットがあってそれら全てを入れると17.5畳ある。宿代はちょっと高いがそれだけのことはある、と喜んでいた私であるが、仲居さんが「食事はあちらの部屋になります」と言うではないか。覗いてみるとそこには10畳の部屋があった。こちらもトイレ付きだ。床の間も応接セットも付いている。オフシーズンはサービス満点である。(でも一泊だけなので使い切れそうにない。)

畳の部屋では、マットの上だけがうーにーの
行動許可範囲。   ちょっといじけ気味。

まず荷物を運び入れると、うーにーを洗うことにした。部屋の中を毛で汚したくないし、常虹の滝の駐車場で見つけたダニが気になるのでとにかく洗うことにした。実はこのホテルには犬専用のお風呂がある。これも離れになっている。引き戸を開けるとそこは玄関(当たり前ですね。)その奥に脱衣所、さらに奥に風呂場があり、犬用シャンプーも用意されていた。自宅の風呂場は狭くうーにーを洗う時は一人で洗わなくてはなりません。しかしここのお風呂は犬用にしておくにはもったいないくらいの広さがあり、私と家内と2人がかりで洗うことが出来て楽。脱衣所も広く乾かすのも楽でした。犬用のお風呂は海辺の(犬連れOKの)ホテルには必要だとは思いますが、それが離れになっていたことは驚きでした。


一休みしているともう晩御飯の時間。うーにーをケージに入れ晩御飯を食べさせ人間は隣の部屋に移動した。そこには既に食事の用意がされていた。色々な料理が並んでいたが今でも忘れられないのがカニだ。とにかく凄い量。東京では3〜4人分とされる量が一人分。他にも料理がいっぱいである。
カニと苦闘をしていると1時間が経ってしまった。うーにーは食後一時間はケージで休ませることにしている。一時間が経ったのでうーにーを出し、10畳の部屋に連れきてマット(うーにー専用。休む時に使う。)の上でのんびりさせる。人間は食事に懸命になる。結局、カニを残してしまうことになった。私はカニが大好物だがこの時ばかりは「当分、カニは見たくない」と思った。惜しいような悔しいような、カニが憎いような、、、、

食後は動けない。うーにーは寝る前の排便散歩に行っただけで寝てしまった。今日は疲れているのだろう。私もお風呂に入って寝た。家内もだ。幸せな一泊だ。もう一泊したい気持ち。


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