Mさん と Jちゃん  6

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苦難の道が始まってしまったMさんを、さらに谷底へ落とすようなことを私はしてしまいます。
目の前のしつけに悩んでいるMさんに、犬を理解する上での哲学的な説明をしてしまいます。当然、Mさんは頭を悩ませたでしょう。でも、すでに悩んでいるのです。そして、誰でもそのような時は、答えを求めます。早くこんな状態から抜けたいと思うのが健全な人間だと思います。

何故そこで、突き放すようなことをするのか? それは、人間、いや動物というのは、苦しいときほど頑張れるからです。

こんな時にこそ「安易に答えを求めて良いのか?」、「本当の答えが安易に手に入るものなのか?」ということを考えてもらいたいと思いました。


・犬は犬、人は人(その2)

人と犬は違う生き物だから、本当に理解することは出来ない、出来るはずもない、と私は書いています。
「そんなことはない!」と言う人もいるでしょう。でも、やはり完全に理解することはできないと思います。そのことに付いては、下記メールを読んでいただきたいのですが、何故「理解できない、」なんて悲しいことをわざわざ言わなければならないのでしょうか?

私が目指して欲しいと思っている、犬の理解の仕方とは、「飼い主が自信を持って犬に接することができるような、犬の理解の仕方」です。

「理解できない」と常に思うことは、数多の視点で物事を見れる人には理解いただけると思います。一つの事象を数多の視点で見れば、結論が一つに収束しないことはよくあることです。
犬に「ねえ、ねえ、実のところはどうなのさ!」と聞けない以上、全ては推論でしかありません。犬と共に暮らす人は、一緒に暮らしている犬について、色々な推測をしてみてください。

自分が共に暮らしてる犬について、まるで全てお見通しのように言われても「そんなことはないわ。だって、こう言うこともするからね。」などと言えるのです。別にディベートに勝つためという訳ではありません。この「そんなことはないわ。」は、問題行動が始まったとき、対応策を考える上でも非常に重要な情報になります。また、新たなことを覚えてもらうときにも非常に有益です。つまり、その犬に合ったトレーニング方法の選択をしやすくなるのです。


犬の行動についてあれこれ推測する。
これが犬に対する思いやりの第一歩ではないでしょうか?



99/09/17          驚きました     弓削    

Mさんの、理解力、Jちゃんに傾けるパワーに驚きました。
もう本質的な部分にまでたどり着きそうです。その部分の概念的な
ことをこのメールでは簡単に書きます。(それでも長くなります)
個別の話しに関しては、帰ってからにさせてください。


まず大前提から。
犬を理解しようとする時「犬の気持ちになって考える」というのが
ありますが、これで本当に正しい答えがでるのでしょうか?
例えば人間同士でも「相手の気持ちになって」といったところで、
その人、本人でなければ分からないこともあります。

犬に対しても同じです。誰も犬に直接聞いたわけではないので、
人間の思い込みと言われてしまえばそれまでです。
それでは何故、犬の勉強するか。それは人間が犬を理解しやすいように
するためです。

もっと掘り下げて「科学とは何ぞや」。これを理解しておいて欲しいのです。
例えば、物をある高さから落とすと、重さに関わらず決められた加速度で落下
していく、というのがありますね。それでは、その落下する物は、その加速度を
考えながら、落ちていくのでしょうか? そんなことは無いですよね。

犬のことも同じなんです。犬が行う行動、特に反応を人間が勝手に定義つけて
話しているだけであって、真理には及ばないのです。虚しい話に聞こえますが、
これから私がお話することは、飼い主が自信を持って犬に接することができる
ような、犬の理解の仕方です。

物が落ちていくのに比べたら、犬と人間の関係はとても複雑です。
メールで書ききれるようなものではありません。でも、基本的な考えがはっきり
していないと、すぐに「この時はどうするの?」と人に聞かなくてはなりません。
何時まで経っても「犬ってよく分からない。」のままです。そうならないための
道しるべみたいなものをお教えします。


それは、
「犬の思考の原動力はポジティブのみ!」ということです。
これを色々なことに当てはめれると、バラバラだったことが繋がってきます。
それには少し時間がかかるとお思いますが、とにかくこの言葉だけは頭に
入れておいてください。


》> 「無視」は、「そんなの面白くないよ、」ということを伝えることです。
》> 「無視」を具体的に説明すると、耳に齧りつきそうになったらすっく
》> と立って、静かに(まるでJちゃんが見えなくなったように)
》> その場を立ち去ることです。
》それだけで、「やってはいけない事」という所まで理解できるのでしょうか?
》たんに「面白くないから、やらない」というのと「禁止」とは違うと
》思いますがどうなのでしょうか?

犬の思考は常にポジティブです。「より面白いもの」を探します。
逆をいうなら「面白くないことはしない」ということです。例外的に「面白くないこと
を叩き込まれて、面白いと思い込む」ということはありますが、これは通常の犬の
思考の流れとはいえません。この叩き込むというのは、人間が行うわけですが、
困ったことに無意識にこれをしてしまう飼い主さんがいるというのも事実です。

余談が長くなりましたが、犬にとって面白くないことは、するに値しない、つまり
「しない方がいい」ということになります。結果的にしなくなります。


》> こういうこともありますので、「褒める」「叱る」は、ちゃんと
》> 「褒められている」「叱られている」と犬が感じているかどうかを
》> 確かめなければならないというわけです。
》「褒める」を感じている例をお教えいただけませんか?

それをお教えする前に、犬の褒められた、つまり嬉しい表情とは、どういう表情
でしょうか? これは一定していません。犬種による違い(傾向)もありますが、
この表情は学習のより得られるものだと私は考えています。
うーにーの場合、とっても嬉しいときは(「褒められた」の域を越えて、有頂天
状態の時は)オモチャを持って唸ります。これはそうした時に、私達がとても
囃し立てたからだと考えています。いかにも嬉しそうだったので、ついつい
そうしてしまいました。

そこまでの状態にならなくても、褒められて嬉しい表情はどうなのか。それは
宿題に関係してきます。もうお分かりですね。Mさんの嬉しい顔が、Jちゃんの
喜んだ顔になっていくのです。
もちろん、人間と犬の顔の筋肉の強弱のバランスは違いますが、Mさん本人
には分かるはずです。ですから彼女に見てもらって下さい、ということなんです。

Mさんの誰から見ても嬉しそうな顔が、ご本人もその顔をしただけで嬉しい
気持ちになれるようになり、そのことをJちゃんも分かるようになったら、
嫌でもJちゃんの嬉しい気持ちは、Mさんに、そして周りの誰にでも
伝わるようになり多くの人に愛される犬になります。


犬は常にポジティブを求めています。そしてそれをみんなに伝えようとしている
のです。(ちょっとキザだったかな?)



99/09/17  Re: 驚きました      Mさん

> Mさんの、理解力、Jちゃんに傾けるパワーに驚きました。
> もう本質的な部分にまでたどり着きそうです。その部分の概念的な
。。。
私はなにも理解できてないと思います。まだまだ時間が掛かりそうです。
それでも、
「方向は間違ってないよ、安心してもいいよ」
という意味ですか?

(近況報告)
環境を以下の様に変えました。
出入り口(外)

 +--~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~---+
 |        ******************** |
 \ * @@@@@@@@@@@@@@@@@* |
 \ * @@@@@ ベット@@@@@* |
 \        * @@@@@@@@@@@@@@@@@* |
 \        *          * |
車\        *         じ * |
 \        *    居間? じ * |
庫\ ######### * じ * |
 \ # # * じ * |
\ # ト # ****_____________*** |
\ # イ # 入り口 |
\ # レ # |
\ # # |
\ ######### |
| XXXX |
+-/////////////柵////////////////--+
================廊下=====================


の状態から、

           出入り口(外)
+--~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~---+
| ******************** |
\ * @@@@@@@@@@@@@@@@@* |
\ * @@@@@ ベット@@@@@* |
\ * @@@@@@@@@@@@@@@@@* |
\ * * |
車\ * じ * |
\ * 居間? じ * |
庫\ * じ * |
\ * じ * |
\ ****_____________*** |
\ 入り口 |
\ ^ス^ |
\ ^ロ^ |
\ ^ー^ |
|   ^プ^ |
+-- ^ ^ --+
================廊下========^ ^=========
| ################ |
| ### トイレ ### |
| ################ |
/ |
/ |
| |
|________________________________|
----------------------------------------
座敷

として、私は座敷で寝ております。
そうすると寝る前と朝方の吠えが少なくなりました。
解ったことはやはりウンチをした後、「かたづけろ」
と吠えているような気がします。
いつもJと接するときは遊びなどの完全に対面した接し方でしたが、
このようにしてからは私が側でJをほぼ無視し自分の事をしながら
Jを観察できるようになり、また違う一面を見る事ができました。
遊びながら眠っていく姿や、私を観察してる所、ベットに行って眠るのかと
思いきや段ボールをガジガジする等です。

留守中のトイレがいまいちです。
どうもウンチのサイクルは昼間になっており、トイレでウンチをした後、汚れて
いやなのかトイレ以外も汚します。最近はトイレを2か所設置して対応して
いますが、これは今後のトイレトレーニングに悪影響でしょうか?
また、うまくウンチのサイクルを私がいる時間にできないでしょうか?
勝手な私の都合ですね。。

> まず大前提から。
> 犬を理解しようとする時「犬の気持ちになって考える」というのが
> ありますが、これで本当に正しい答えがでるのでしょうか?
> 例えば人間同士でも「相手の気持ちになって」といったところで、
> その人、本人でネければ分からないこともあります。
ただ、なにごとを行うにしても犬社会に近い環境で(つまり有効に働く方法で)
できるのでは?と思いました。
いやでも、犬社会など人間に理解できるはずもありませんでした。

> 犬に対しても同じです。誰も犬に直接聞いたわけではないので、
> 人間の思い込みと言われてしまえばそれまでです。
> それでは何故、犬の勉強するか。それは人間が犬を理解しやすいように
> するためです。
OKです。


> 虚しい話に聞こえますが、これから私がお話することは、飼い主が
> 自信を持って犬に接することができるような、犬の理解の仕方です。
自身をもって犬に接するとはどういうことですか?
なにに対する自身でしょうか?


> 犬の思考は常にポジティブです。「より面白いもの」を探します。
> 逆をいうなら「面白くないことはしない」ということです。例外的に
> 「面白くないことを叩き込まれて、面白いと思い込む」ということは
> ありますが、これは通常の犬のv考の流れとはいえません。この叩き
> 込むというのは、人間が行うわけですが、困ったことに無意識にこれ
> をしてしまう飼い主さんがいるというのも事実です。
これは例えば「トイレの場所」もそうなのでしょうか?
単純な精神構造ならば、犬にとってトイレも本来きれいな所
どこでもいいとなると思います。あくまでも人間側の都合ですよね?

> 余談が長くなりましたが、犬にとって面白くないことは、するに値し
> ない、つまり「しない方がいい」ということになります。結果的に
> しなくなります。
なるほど、つねに私が探求すればいいし、Jにも経験させればいいのですね。
褒めと叱りで人間社会のルールを伝えると。。
そのためには私自身の行動が、すべてであると。。
私と一緒にくらす以上、犬にとって本当は楽しい事でもそれは楽しくないと
感じてもらい、結局は禁止に近い行動に結果的になると。

> それをお教えする前に、犬の褒められた、つまり嬉しい表情とは、
> どういう表情でしょうか? これは一定していません。犬種による
> 違い(傾向)もありますが、この表情は学習のより得られるもの
> だと私は考えています。うーにーの場合、とっても嬉しいときは
これは私の感受性にも依存しますね。。
それゆえ習得には、時間の個人差があると思われます。

> それまでの状態にならなくても、褒められて嬉しい表情はどうなの
> か。それは宿題に関係してきます。もうお分かりですね。Mさん
> の嬉しい顔が、Jちゃんの喜んだ顔になっていくのです。
> もちろん、人間と犬の顔の筋肉の強弱のバランスは違いますが、
> Mさん本人には分かるはずです。ですから彼女に見てもらって
> 下さい、ということなんです。
一緒に暮らす人間とワンとの表情が一致するということですか?
これはびっくりしました!!

> Mさんの誰から見ても嬉しそうな顔が、ご本人もその顔をした
> だけで嬉しい気持ちになれるようになり、そのことをJ
> ちゃんも分かるようになったら、嫌でもJちゃんの嬉しい
> 気持ちは、Mさんに、そして周りの誰にでも伝わるようになり
> 多くの人に愛される犬になります。
夢ですね。。

> 犬は常にポジティブを求めています。そしてそれをみんなに伝え
> ようとしているのです。(ちょっとキザだったかな?)
単純な精神構造なゆえに前向き、いいものしか追及しない
ようになっているということでしょうか?
過去を反省することや自己嫌悪などはありえないと。。
それが精神の自己防衛になっていると。。

段々、難しくなってきました。
ついていって無いかもしれません。
毎回、いろいろ考えさせられます。


P.S.
お車とおいしいものの食べ過ぎには
お気をつけください。

        




99/09/26  Re: 驚きました      弓削

環境を変えたのは良かったようですね。
「よいリーダーになりなさい」と本などに書いてありますが、良きリーダーは、
最高の理解者でもあるはずです。そのためには生活も近くで行うのがいい
ことは当然です。
Mさんの知らないJちゃんを、どんどん減らすことは、Jちゃん
の心の知らない部分をどんどん減らす作業でもあります。


ウンチのサイクルは、ご飯の時間と運動の時間に大きく左右されます。
特に思いっきり走ることは、ウンチのサイクルに大きな影響与えます。
朝、早めにご飯をあげて、休憩後、自由に走らせれば出勤前に1度して
くれるかも知れません。また、晩ご飯と朝ご飯の分量を加減することで
サイクルを変えることができるかも知れません。


トイレトレーニングですが、「絶対に叱らない」が基本です。
健全な犬で血統的な原因以外で、成犬になってもトイレを覚えない室内犬を
私は知りません。トイレの問題は排便の回数が減ってくる頃に本格的に取り
組むくらいに考えて、今は成功したら褒めてあげてあげるくらいでいいと思い
ます。(現状、致命的な状況でもないのですから、)

食糞の件ですが、犬笛に1年くらい前に「これで治った」という食品が書かれて
いました。私がresを付けていますが、ハンドルが違うのでIDで探していただけ
れば見つかると思います。(海外在住の方が書いています。)
また、カルシウムの量を戻してあげると治るかもしれません。


》近い環境で(つまり有効に働く方法で)できるのでは?
》と思いました。
》いやでも、犬社会など人間に理解できるはずもありませんでした。

この辺りの考え方は難しいのですが、何故犬は人間と暮らすことを選んだのか、
人間も犬を選んだのか、。それを考えてください。
無理に理解せずとも、やっていける仲だからです。


》自身をもって犬に接するとはどういうことですか?
》なにに対する自身でしょうか?

何時までも「こんなことは本に書いていなかった」とか、「犬のちょっと変わった
行動が、飼い主に何を言いたいのか分からない、」とならないと言う意味での
自信です。
誰がなんと言おうと「こいつは今、こう思っている、」と言える自信、どんな先生
よりもこいつのことは自分が知っているんだ!、という自信です。
掲示板のKimmyさんの言葉でいうならば「その犬のプロ」になるということです。


》これは例えば「トイレの場所」もそうなのでしょうか?
》単純な精神構造ならば、犬にとってトイレも本来きれいな所
》どこでもいいとなると思います。
》あくまでも人間側の都合ですよね?

ハズレです。まずは犬という動物が人間とどう違うのかを考えてみましょう。
人間よりも嗅覚が発達がしていますよね。それと大小便の臭いには意味が
あります。さらに子犬の場合は、自分がしたくもないのに何回もしてしまう、と
いうこともあります。さらに精神的にも充分に発育していませんから、臭いを
どう感じ取るべきか悩むというジレンマもあるでしょう。

トイレの件は難しく詮索せず「大人になればうまくできるようになるだろう、」
くらいに構えてください。
トイレの問題が気に入らないのは、Jちゃん本人も同じだと思います。
もうちょっとこらえてあげてください。

食糞の問題、トイレの問題は、一人の時間が長い以上、あせらず付き合ってください。


》なるほど、つねに私が探求すればいいし、Jにも
》経験させればいいのですね。
》褒めと叱りで人間社会のルールを伝えると。。
》そのためには私自身の行動が、すべてであると。。

「叱り」は出来る限り使わないようにしてください。
まだご返事していないメールの中で体罰のことを書きましたが、体罰を含めて、
犬を上手に叱るのは難しく、犬に誤解を与えやすいです。
体罰ですが、犬が「キャン」と鳴くくらいでなければ、それは体罰になっていない
可能性が大きいのです。それ以前ならば犬は遊んである(=褒められている)
とさえ勘違いすることもあります。
またタイミングを間違えれば、これも誤解を招きます。


》私と一緒にくらす以上、犬にとって本当は楽しい事でも
》それは楽しくないと感じてもらい、結局は禁止に近い行
》動に結果的になると。

犬同士との遊びを人間が代わりにすることは出来ないでしょから、確かに
犬との遊びは楽しいでしょう。同じように、犬は人間ではないのですから、
人間との遊びが犬との遊びより、面白いこともあるでしょう。
Jちゃんと、より楽しい遊びを探してくださいね。


》一緒に暮らす人間とワンとの表情が一致するということですか?
》これはびっくりしました!!

同犬種で全く違う血統の犬を同じ家で飼うと、同じような傾向の感情表現を
することがあります。
別の話になりますが、よく言われるのは、やかましい人の犬はやかましい、
というのもありますね。あの「やかましい」のも犬の感情表現ですから、納得
いただけると思います。


》> Mさんの誰から見ても嬉しそうな顔が、ご本人もその顔をした
》> だけで嬉しい気持ちになれるようになり、そのことをJ
》> ちゃんも分かるようになったら、嫌でもJちゃんの嬉しい
》> 気持ちは、Mさんに、そして周りの誰にでも伝わるようになり
》> 多くの人に愛される犬になります。
》夢ですね。。

夢はみましょう! 
それはJちゃんだけのためでなく、Mさんのためにも、。
でも、それは6ヶ月から8ヶ月以降に考えましょう。今はJちゃんを理解
することに努めましょう。環境を変えたことで飛躍的に理解できるようになる
かもしれませんね。


》> 犬は常にポジティブを求めています。そしてそれをみんなに伝え
》> ようとしているのです。(ちょっとキザだったかな?)
》単純な精神構造なゆえに前向き、いいものしか追及しない
》ようになっているということでしょうか?
》過去を反省することや自己嫌悪などはありえないと。。
》それが精神の自己防衛になっていると。。

ポジティブの方向を見定めるために、考えて考えて、ノイローゼのようになる
ことがあります。このようなことを起こさないように、常に「分かりやすい」対応
をとってください。

犬が悩むと飼い主も悩んでしまいます。しつけのキーワードの1つに「絶対」と
いうものがあります。多くの飼い主さんは、これを守れず「これくらいはいい
だろう、」と勝手に解釈してしまいます。その結果しつけが上手く出来ず、
今度は飼い主さんが悩んでしまうわけです。

「過去を反省することや自己嫌悪」はしているかも知れません。それは誰も
分かりません。
起きた問題に対して「過去を反省することや自己嫌悪」をしたとすると
その対処法を見出す方向性として、ポジティブな思考をもって内的に処理し
(=悩んで心の中で答えを出して)、行動を起こします。これは客観的に
見れば「学習した」ということになります。

犬の思考の方向性は単純ですが、思考そのもの、精神構造は複雑です。
さらに共に暮らしている人間が、犬の思考の方向性と矛盾する指導を行うと、
どうすればよいか分からず、とんでもない結果をだす(=学習する)ことになる
のです。


》段々、難しくなってきました。
》ついていって無いかもしれません。
》毎回、いろいろ考えさせられます。

今は目の前のことで頭がいっぱいだと思います。
今ある問題は、Jちゃんの月齢と環境からすれば当然のことです。
パソ通ソフトの復旧が済みましたら、返事を書いていないメールのご返事
を書きます。それ以降は、ここ2,3回のメールのことは頭の隅に引っ掛けておく
くらいにしてください。随分と難しい事も書いていますから、悩まないで下さいね。
悩んでいる時間など無いのですから、。


》お車とおいしいものの食べ過ぎには
》お気をつけください。

北海道では、一般道を100km/h以上に走っていたりしています。
食べ物は腹が張って苦しいです。

いつかMさんもJちゃんとこんな旅行が出来るように、今はJちゃんをどんどん
理解してあげてくださいね。簡単に言えばどんどん仲良くなってくださいね。

        



何だか煙にまかれたようなメールに読めたでしょうか?
でも、一緒に暮らしている犬に、そんな目に合わされたことは、
ありませんか?
また、不思議な行動を常にとっていたりしませんか?

そんなときは、推測しましょう!  ポジティブに、そして楽しくね。

犬の嫌だった行動が、「もしかしたら私のことを思っての行動
なのかしら?」と思えることもあります。

秋の夜長、言葉で答えてくれない犬と向かい合い、
「ねえ、ねえ、なんで、」と色々と聞いてみては如何でしょうか?


そしていつか一緒に長旅に出かけましょう。
日常のことを忘れゆったりした気分で、。
それは目が離せない子供を連れた旅ではなく、
自分が共に暮らし、ある程度理解し合ったもの同士の、
時に感情や感動を共有し、時に我侭を言えるような、そんな旅に
なれたら嬉しいと、私は常々思っています。


99.11.17



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