犬連れで箱根に行ってみたい。と前から思っていた。そこで行楽シーズン本番になる直前、春まだ浅い箱根路に、うにまいす連れて行ってきた。
 それにしても最近トホホなことが多いうにまいすの旅。毎回なにかしらトホホなことが起こるのだけど、やはり今回も・・・でした。 )


 「近いからあまり早く着いてもねー」と朝9時前に出る。ところがこの日は事故渋滞が何度もあり、予想外に時間がかかる。昼食の予定のお店に、開店時刻の11時半ピッタリに到着。
 仙石原の「SOLO PIZZA」はテラス席が犬OK。大通りからはずれた静かな所にあって、建物の雰囲気も素敵。
 ところがテラスには、テーブルが出ていない!
 「ああ、やってしまったか」と思いつつお店の人に「テラス使えますか?」と尋ねる。
 「寒いですよ」と言われたが、犬がいると告げるとテーブル、椅子をセットしてくれた。店内は広々していい雰囲気。テラスのテーブルは簡易なものだけど、周辺の風景はとてもいい。
 このお店はピザがメインで、他には前菜が少しとデザートだけ。ピザはシンプルなものばかり数種類。
 私はアーリオ、ダンナがマリナーラにする。ビール飲みたいけど寒いからコーヒー。
 テラスはうちだけなので、料理が来るまでの間う〜に〜とお散歩したり風景を楽しんだりしていた。
 2枚のピザは順番に出てきたので、狭いテーブルでも困ることなく、焼きたてをその都度楽しむことができた。石窯に薪で焼くピザは、生地は薄く具のあるところはパリパリ、でも耳の部分はもっちりしておいし〜。2種のピザは使っているチーズが異なっていて飽きることがない。きれいに切れていて食べやすいのも気に入った。ちょっと高いけど満足。
 スタッフはみな男性で、あまり愛想はないがそういうお店なのだろう。もうちょっとにこやかだともっといいのになー。
寒くないじゃない! お散歩出来ちゃう! チーズが違うわ!

 食後は芦ノ湖に近い「箱根やすらぎの森」を散歩。ピクニック広場、展望台などがある。階段が多いのが老犬には少々きついが、う〜に〜はりきっている。まいすも機嫌よく歩いていた。
 ぐるりとコースを回って戻ってきたので、芝生の広場でひと休み。おもちゃを出したら、う〜に〜さん何とそれを持って走る。と言ってもほんの数歩だけど。とても嬉しそうなのでこちらもビックリ。
 その後う〜に〜は芝生でおもちゃをがしがし齧り、しばし子犬時代に戻った様な顔をしていた。まいすもそばで日光浴。
じゃまいすしちゃおぉっと! 仲よく一枚! 遊ぶわよ!
 
 3時、芦ノ湖にある「カントリーハウスホテル コンフォート」チェックイン。私たちの泊まる部屋は1階の一番奥。裏口から荷物を運ぶことが出来てとても便利。裏口に水道、バケツ、うんち用ゴミ箱があり、足拭きタオルも用意されている。
 部屋は土足で入る。ツインベッドにソファー、テーブルと椅子、バストイレ(ユニット)付き。もう17年やっているとのことなので、客室はそれなりに古さを感じる箇所があった。
 お風呂は玄関を出て少し歩くと2つの貸切がある。フロントで鍵を借りて入るシステムで、露天の岩風呂と半露天の木のお風呂。ちょっと面倒なのは、芦ノ湖の環境保護のため石鹸やシャンプーが使えないこと。そのため一度部屋のユニットバスで洗ってから行くことになる。
 夕食前に露天の「芦ノ湖」の方に入る。ちょっと見えてしまいそうでスリリングなお風呂だったが、入ってしまえばなかなかいい気分であった。
 お風呂に行く途中に「リトルコンフォート」という小さなペットホテルがある。昨年からペットの預かりを始めたとのこと。箱根は犬を同伴できない観光施設や温泉が多いから、預けることに抵抗がなければこれを利用して人間だけ観光するのもよいだろう(うちはダメだけど)。

 6時半、夕食。この宿は犬専用ではないので、ダイニングには犬を同伴できない。しかし、ラウンジ(犬可)の隅に個室があり、早い者勝ちで1組だけはこの個室で同伴で食事をすることができる(1人1000円追加)。う〜に〜はともかく、ケージ抜けするまいすを留守番させるのが心配だったので、私はいち早くこの個室を押さえておいた。
 ダイニングに行ってみると、この日はお客が多くて、ラウンジにも席が用意されていた。そしてそこにはアフガン連れの家族がいた。ラウンジに同伴する場合に追加料金が必要かどうかは不明である。
 個室は扉が閉まるようになっており、なかなか快適。う〜に〜も落ち着いて休んでいた。まいすはキャリーから出てきて、ちょっと探検などしていた。
スープ グラタン ロースト・ビーフ

部屋でひそひそ話
 料理は洋食のコース。初めにおつまみ程度のスモークチーズが出て、スープ、シーフードグラタン、ローストビーフと続く。最近ビール好きになっている私。好みのサッポロがあったので今晩は生ビール。
 ボリュームは軽めだと思うが、パンのお代わりは何度も持って来てくれるので、足りないということはなかった。
 チーズケーキとコーヒーで終了。
 この日の夜はまいすがなかなかトイレに行かず、落ち着かなくてウロウロするのでみんな眠れず寝不足になる。いや、う〜に〜様は寝ていたっけ。




 朝からしっかり雨。しかも本降り。予報でも一日中雨で風も強く大荒れとか。ガーーーーン。
 朝食後、露天風呂に行く。昨夜と違う「神山」という半露天の方に入った。この宿は業者が入って部屋の掃除をしてくれるのだが、うちは出かけずのんびりしていたので、掃除は断りタオル交換だけにしてもらった。
 やることないので大雨の中、とりあえず出かける。いっこうに止む気配なく、強風で嵐のよう。これではう〜に〜を車から出すのは無理。で、強羅駅に近い「餃子センター」で人間だけ昼食。
 「餃子センター」人気店らしく満席。名前を書いてしばし待つ。すると名前は店外にも聞こえるよう、マイクで放送されるのだった。
食後に半露天風呂「神山」(左)に入り、その後出かけてみると、外は嵐(中)。
人間だけで餃子センターで食事。駐車場の車の中からお店を写した(右)。
この位置(しかも車内)からでも、名前が呼ばれるのが聞こえる放送が流れる。
 
宿に戻って、ラウンジで過ごしたり
 焼き餃子、水餃子、ニンニク餃子、手羽先餃子の4種類に生ビールを頼む。手作りの皮も、具もおいしい。のんべえには堪らないおつまみメニューもいろいろあり、これは夜にグループで来て飲んだら楽しいぞー!と思う店だった。
 車中留守番のう〜に〜には悪いが満足して車に戻る。
 この後は宿に帰り、ラウンジでみんなで過ごしたり、お昼寝して過ごす。せっかくの滞在なのに、露天風呂に行くのもはばかられるほどの大雨で残念ながら昼風呂には入れなかった。

 結局この日はなにもせず夕食。あまりの暴風雨に、なんと昨日夕食をいただいた個室の屋根が雨漏り。しかしこの日はお客3組全員が犬連れであったため、ダイニングで犬連れOKの夕食となった。
 2泊目はおつまみがなく、スープ、魚、肉料理にデザート。メインはシーフードコロッケにローストポークであった。なんとなく昨日の夕食と似ているなー。連泊の際はできれば内容をもう少し変えてほしいと思う、うにまいす星人であった。
スープにコロッケ、そして、ロースト・・・・・あ、ポークね
デザートはパンプディング 食後、半露天の「芦ノ湖」へ

 デザートのパンプディングを食べた頃、雨は上がったようである。露天の「芦ノ湖」に入って、就寝。まいすはこの夜は無事トイレも済ませ、早朝まで静かにお休みであった。よかったよかった。



ペンション外観 景色はいいみただけど、私たちは?
 朝から晴天だけどもう帰る日。朝食前に芦ノ湖までお散歩。遊歩道を通って10分ほどで芦ノ湖ビューポイントに出ることができる。湖畔までは下りず、ビューポイントで写真を撮って帰館。
 チェックアウト時、個室料金については、2泊目は使えなかったのでもちろんだが、1泊目も無料にしてくれた。オーナーはとても恐縮していた。1泊目は快適に使えたし、2泊目も同伴できたので、私には文句はございません。
 出発後、強羅駅近くの「強羅花詩」という和菓子屋に寄ってみる。今回の旅にあたって参考にした「ル・シャン2004年6月号」の箱根特集に、このお店が紹介されていて「ワンちゃんと一緒に、ゆっくりしていってくださいね」と女性オーナーが言ったように書かれている。
 まず私だけ店に入る。朝早いので他にお客はいない。
 「犬がいるんですが、喫茶スペースに入れますか?」と聞く。出てきた女性「うーん、うちだけならいいんだけど、他のお客さんがいるからねー」という返事。「前に雑誌で犬が入れるという記事を見たのですが」「あー、そうみたいですねー」と他人事のような感じだったので、すぐ諦めて撤退。雑誌の取材は当てにならないものもあるので、自分で確かめることが必要だ。ちなみにこのお店、本店「箱根花詩」というのが宮城野橋にあるそうですが、こちらは犬OKなのかどうか、誰か行ったら教えて下さい。

街道沿いテラス 日陰で待ちます
 そんなわけでとっとと箱根を後にしたうにまいす家、帰りにちょっと寄り道して宮ヶ瀬湖に行くはずが、途中の道でたまたま見つけたテラスのあるお店にふら〜っと入ってしまった。それは「ベンガル」という名の洋食屋さん。いわゆるニッポンの洋食メニューがずらりと並び、私はその代表格「カツカレー」を食べた。テラスも広くて快適、また行ってみたいお店だ。
七沢森林公園は、アップダウンが
きつかったので少し歩いただけに

 このお店、七沢森林公園の近くである。食後は公園を少しお散歩。宮ヶ瀬湖はまたの機会にして、帰ってしまいましたとさ。

 今回の旅「箱根」は、犬連れにとってはあまりよい場所ではありません。人は多く、犬が入れるお店は少ない。
 今回のように天気が悪いと、犬連れでできることは何もありません。ただただ「♪やだねったら、やだね〜」と歌うしかないのでした。